現在運行中の4社の中にこの2社がいないのが悲しい
走りぬいているうちに関門大橋が真っ青に広がる。夜行で未明のここを何度も通っていたが、こんなに青一色が広がっているとは、分かってはいたものの、あらためて新鮮さと驚きを感じずにいられなかった。
九州へと入る。初の降車地は北九州高速道バスストップ。1人が下りる。さあここから九州の地を走り抜く。いま広島のバスが九州道を快走する。つい先ほどすれ違った九州の西鉄が中国道を快走するのと同じ感激に見舞われた。
そして博多に入る。その後、福岡市内を走り福岡天神に到着した。陽は傾き、開店直後の福岡屋台で疲れを癒した。
ミリオンは新幹線と並行したルートを走っていたが、運賃はリーズナブルであったものの、所要時間時間では勝負にならず、やがて運行中止となってしまった。しかし現在、この区間は別の事業者4社で再度運行され、当時の6往復よりも多い10往復の運行が実施されている。
さらに高速道路の延長によって所要時間も短くなり、盛況路線へと成長したものの、現在の路線にこの2社が含まれていないのはどうにも悲しい。
そして当時のような独立3列29人乗りスーパーハイデッカーという仕様の、乗って楽しい長距離バスの車両が運用されていないことにも、少し寂しさ感じる。