意外にも業績不振によりわずか6年で運行停止となった
残るルートの後半では、すぐに中京エリアに入る。名古屋インターで高速降り、「星ヶ丘」で1人、「千種」で3人の下車客があった。
いずれも地元名古屋の人達だろう。夕方の混雑した名古屋市内は渋滞こそないものの、違法駐車が多くバス停は三重停車するなど苦労もあったほど。
そして終着名古屋駅に到着、ここは現在の新幹線口ではなく高架下の暗いターミナル。広々とした現在のターミナルとは異なるムードだった。
長距離バスの需要は当時、ほとんどの便で予想以上の利用者があり、各社の開業が続いたが自社エリアに高速道がなかったり大都市以外では例外もあった。
箱根ビューは名古屋からの観光路線としてスタートしたが、観光客も三島停車で乗降する地元客も利用はあったが、採算ベースの人数までには至らず、6年で運行に幕を閉じた。同社はほかに高速路線はなく、車両は他社へと売却された。
ライオンズマークの高速バスはグループ会社でも多く見受けられるが、ここ観光地・箱根での同社は、長距離バス運行事業者として地味な存在だったがその半面、ファンには思い出と歴史に残る路線であった。