逆走するバスだって? 「門21」系統でミステリー感を楽しむ!

不届きにも永代通りを逆走!?

 ここで永代通りを西から東に向けて逆走する。すぐに門前仲町終点の降車バス停に到着する。なぜこのような大回りをするのかというと、門21系統の始発停留所は清澄通りにあるので路線を門前仲町周辺でループさせて、折り返しに手間取らずにバスを前進させるだけで始発停留所に付けるルートにしているからである。

最後に永代通りを逆走して終点に到着する
最後に永代通りを逆走して終点に到着する

 よって永代通りを「逆走」するのは東大島駅前発・門前仲町行きのみであり、逆向きのバスは門前仲町を発車後すぐに葛西橋通りを右折して東に向かう。

丁寧に乗客を拾うルートの結果

 ジグザグに走ったり、たまに目的地とは違う方向に走ったりするが、単独区間もあることから鉄道空白地帯を埋めた結果の路線ということもできるだろう。乗降の多い東陽町付近との連絡が主な目的のようにも見えるが、東陽町から先の門前仲町の区間は他の系統との重複が多く便数が少なくてもさほどの影響はないのだろう。

到着後バスは5の位置から4の位置へ回送して折り返す
到着後バスは5の位置から4の位置へ回送して折り返す

 しかし時間はかかるものの、門21系統で門前仲町まで乗れば降車停留所のすぐ前から海01系統や門19系統が出ており、ほとんど歩かず1回乗り換えでビッグサイトや台場方面にアクセスできるのは便利だ。

ミステリー感を楽しもう!

 路線が分かってしまえばどうということはないが、直進すべき場所で曲がったり、明後日の方向に走り出したりとミステリー感を味わうのにはなかなか楽しい路線だ。乗りバスには最適だが、通し運行の終バスは早いのでダイヤを確認してから乗りバスを楽しみたい。

門21系統の側面方向表示器
門21系統の側面方向表示器
【画像ギャラリー】永代通りを逆走?「門21」系統でミステリー感を楽しむ!(17枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。