大回りでも接続駅が多くて便利!! 都営バス「白61」系統レポート


 今回の乗りバスレポートは都営バス「白61」系統だ。新宿駅西口と練馬駅を結ぶおよそ14kmの路線だ。かなり大回りの路線だが乗車率は高い。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:小野寺利右

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大江戸線なら9km17分

 新宿・練馬間は都営大江戸線であれば約9kmを17分で結ぶ。路線バスでは鉄道よりも時間がかかることは当然としても、白61系統に乗り通すと70分程度かかってしまう。これは単純にバスなので時間がかかるというだけではなく、路線がかなり大回りしていることに起因する。

白61系統

 大回りなので無駄なのかといえばそういうわけではなく、多くの鉄道駅を経由しながら走るので、それぞれ停車する鉄道駅との連絡を担うので区間利用が多いと解することができよう。沿線には住宅地はもちろんだが大学等の学校も多いために通学の便としても利用されている。

白61系統の方向表示器

練馬は北西方向なのにずーっと東へ!

 新宿駅西口のバスターミナルを出るとJRの線ををくぐり歌舞伎町に停車する。歓楽街はもとより、西武新宿駅にも近い。そのまま練馬とは明後日の方向である東に進んでいく。

新宿駅西口ターミナルに入線する白61系統

 曙橋は都営新宿線の駅で、ここまでは都営新宿線との重複のようなものだ。曙橋から針路を北に変えて牛込柳町駅前で都営大江戸線と接続する。すでに新宿、西武新宿、曙町、牛込柳町と4駅と接続している。さらに北上して江戸川橋で東京メトロ有楽町線と接続。

曙橋で都営新宿線と接続

 ここから左折し針路を西に向けて目白通りを走る。美しい庭園やコンベンションセンター、そして超一級のホテルを擁するホテル椿山荘東京前に停車する。白61系統には練馬方面から当地発着の区間便もある。

担当は練馬支所F579いすゞエルガ

 鬼子母神前で少し離れてはいるが都電荒川線の鬼子母神前電停と東京メトロ副都心線の雑司が谷駅に接続する。いくつかの高校や大学の前に停車し、目白駅前に到着する。

 目白駅はちょうど新宿から山手線で北に3駅行ったところなので、かなりの大回りになっているのが分かる。

多くの系統や都電荒川線が走る明治通りと立体交差する

経路が分かれる

 南長崎二丁目付近で練馬方面行きと新宿方面行きの経路が異なる区間に入る。練馬方面行きは目白通りを北西に進み、都営大江戸線の落合南長崎駅前で大江戸線と接続し、さらに目白通りを大江戸線沿いに北上する。

 新江古田駅前で再び大江戸線と接続し、江古田通りを北上して西武池袋線の江古田駅付近で西武線沿いに走る。新宿方面行きは江古田駅付近から南長崎通りを南東に直進し、目白通りに入るルートだ。

都営大江戸線落合南長崎駅と接続する

 武蔵大学前でほとんどの乗客が降りて、練馬車庫前に到着する。都営バス北営業所練馬支所がある場所で、当地が始終点の便が多く終点となる便では支所の出入り口前にある降車専用バス停で降車扱いが行われ、そのまま入庫する。練馬駅まで行く便は営業所の出入り口を通り越した場所の停留所に停車する。

都営バス北営業所練馬支所

練馬駅に入る都営バスは少ない

 続いて新宿方面行きのみ桜台駅前停留所が設置されているが練馬方面は停車しない。そして大江戸線の練馬駅ホームの上を通り、西武線練馬駅のバスターミナルに入る。練馬駅は都営バスの路線は少なく、多くが関東バスや西武バスだ。

練馬駅停留所

 記者が乗車した便では武蔵大学-練馬駅以外のほとんどの区間で立ち席が出るほどの混雑ぶりで、またさまざまな路線の駅と接続するので乗客の入れ替わりが激しく、降車の分だけ乗車する感じの駅が多くあった。

多くの学校を経由するので通学の足としても利用される

 異なる鉄道線の駅間で徒歩では遠い地域を丁寧に接続しながら走る「白61」系統は沿線風景が目まぐるしく変わる都心の重要な生活・通学路線だった。

新宿駅西口行きの側面方向表示器
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