西鉄「赤間急行」に乗りバス 鉄道駅との連絡無しで突っ走る!!


 乗りバスレポート、今回は西日本鉄道(西鉄バス)の通称「赤間急行」だ。国道3号線バイパスと福岡都市高速道路を走り、宗像市と福岡市中心部を直結する。競合する鹿児島本線沿いにはほぼ同区間を走る一般路線バスもあるが、赤間急行は鉄道駅とは一切接続せずにひた走る。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)

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歴史はかなり古い

 昭和56年(1981年)から運行を開始し、担当は当初から赤間営業所。しかし赤間営業所は分社化されて西鉄バス宗像の本社になり、赤間急行と前述の福岡市とを結ぶ路線バス(26番・26番A)は、西日本鉄道(西鉄本体)からの管理委託を受けて運行されている。

赤間営業所構内にある赤間バスセンター

 よって赤間急行の車両は西鉄所属で、西鉄バス宗像の本社(営業所内)に西鉄の赤間第二営業所を設置して、西鉄バス宗像の運転士が乗務する。営業上の停留所名は現在でも「赤間営業所」なので、実際には会社の違い等は意識せずに乗車できる。

競合する鹿児島本線を完全無視!

 バス停は赤間営業所構内に「赤間バスセンター」として設置されており、横断歩道を渡れば鹿児島本線の教育大前駅である。がっつり競合しそうだが付近の中心は隣の赤間駅であり、当駅には快速電車も停車しない。

JR鹿児島本線・教育大前駅は赤間営業所の目の前

 つまり特急電車も停車する赤間駅から博多側が事実上の競合になるのだが、赤間急行は鉄道駅とは一切接続しないので鹿児島本線は完全無視状態だ。

 赤間営業所を出たバスは国道3号線のバイパスに入るのだが、駅を一切無視して大丈夫なのかと思う。しかし駅まで通勤や通学で行く周辺の新興住宅地付近を走る、バイパスの地の利を生かす。

 住宅地から駅まで行くお客さんをごっそりいただいてしまうのが、赤間急行の狙いだ。高速自動車国道は走行しないが中距離のため、赤間急行はトップドア4列リクライニングシート車のみが投入されるので快適である。

昔は一般道路だけで福岡・北九州間を乗り継げた

 かつては当地から黒崎バスセンターへ路線バスがあり、福岡・天神からは赤間営業所と黒崎バスセンターで乗り継げば、小倉や門司まですべて路線バスで行けたのだが現在ではこのルートは不可能である。

赤間バスセンターに入線する赤間急行

 どうしても一般道経由の路線バスだけで福岡市と北九州市をつなぐのであれば、博多駅からJR九州バス直方本線で直方まで行き、西鉄バスの急行で黒崎に出るしかない。

 某テレビ番組のようにコミュニティバスまで動員して乗り継げば、遠賀川駅から直方経由で行けないこともないが、本稿趣旨とは異なるので詳細は割愛する。

最近は純正ハイデッカーも入るが今狙うべきは…

 赤間急行は近年は西工B高(西日本車体工業製のB型と呼ばれる路線バスの顔をした標準床高速車)が近距離高速路線から転用されていたが、最近は国内メーカーの純正ボディも入るようになりB高は徐々に退役することが予想される。

 よってバスファンとして狙うのであれば、純正ハイデッカーではなく西鉄にしかないB高ということになるのだが、こればかりは来てみないとわからない。

車庫から出てきた西工のB高

 果たして赤間営業所の車庫から出てきたのは、赤間第二営業所6115日産ディーゼル西工のB高だった。

 赤間営業所からの乗車は数人だったので、この先大丈夫かと心配になるが、周辺の新興住宅街や大規模商業施設にバイパスを一時的に外れて寄るので意外に乗ってくる。そしてさらに意外だったのは区間乗車も割と多いということだった。

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