路線バス以外にも全国から貸切バスがやってくる内宮
宇治橋の向こう側の神宮の森から朝日が昇った。2023年1月1日の初日の出である。この時期を含め冬至は宇治橋の上から日の出を見ることができる。筆者もこの場所で初日の出を見るのは初めてであったが、何か今年もいい1年を迎えることができそうな気がするのがパワースポットたるゆえんか。
初日の出を満喫したあとは、内宮にやってくるバスを観察する。主に臨時バスとして増発されている外宮と内宮を結ぶバスが多いが、他の場所からやってくる路線もあるのでひっきりなしにやってくる。
しかも伊勢地区にあるバスだけでは到底足りないので、県内各地から応援でやってくるバスを見ることができる。
また路線バス以外にも全国各地から参拝団体客を乗せた貸切バスがやってくるので、非常に様々な塗色のバスを見ることができ、バス好きは飽きることなく眺め続けることができる。
パーク&ライドが結果的にスムーズ?
しばらく内宮前に滞在したあと、年末年始の交通規制の特長であるパーク&ライドの様子を見に行くこととした。伊勢神宮のパーク&ライドは特にマイカーによる参拝客が集中する日に設定されており、2023年は1月1日~4日と8日に実施された。今回は車ではないので近くのバス停から徒歩で向かうこととした。
伊勢市にある三重県営サンアリーナは、通常はイベントやコンサートなどが開催される多目的ホールと、スポーツ施設が屋外に併設された施設である。ここの駐車場をパーク&ライドとして使用する。来場したマイカーはまず入口で駐車整理料として1000円を支払う。
指示された場所に駐車後にバス乗り場に向かい、駐車整理料を支払った際に受け取った領収書を係員に見せて行きたい場所へと向かう流れだ。ちなみ外宮と内宮の2ヶ所の行き先が選択できる。
またパーク&ライド利用者のうち高齢者(75歳以上)や身体が不自由な方にはこのバスと別に「おもいやりシャトル」というバスが用意されており、より安心して目的地へ向かえる体制がとられている。
三重交通専用の貸切道路……ではないのだが?
元日ということで混雑しているのではないかと気になっていたが、乗り場もとてもスムーズで長い行列もなく、またバスの待機場には多くのバスが配置され、途切れることなくバスがやってきた。これだと乗車するまでストレスを感じることなく外宮や内宮へ向かうことができそうだ。
再び内宮近くのエリアに戻りパーク&ライドの様子を観察する。ここは内宮へ向かう経路の途中にある交差点で、近くにはおはらい町や猿田彦神社がある。この交差点から先は規制されていて、許可車両以外は通行禁止だ。
東側には市営駐車場があるのだが、このパーク&ライド実施日はシャトルバスの乗降場となっているため利用することができない。よってさらに横の市営駐車場などに向かう車で例年激しく渋滞する箇所であるが、バスは専用レーンをスムーズに通行していく。
これはどういうことかというと、国道23号線上はシャトルバスの専用レーンが設置されており、シャトルバスは渋滞にかかることなく内宮まで向かうことができる。
ちなみに三重県営サンアリーナから内宮前バス停までは通常は15分くらいの所要だが、筆者が近くにあるバス停から乗車した際は、ほぼ15分で着くことができた。
また専用レーンにはシャトルバスのほか、路線バスやタクシー、緊急車両も通行可能だ。各交差点には係員が立ちバスなどの通過に合わせてカラーコーンを動かして通していたので、誤ってマイカーが入り込む余地はない。
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