やっぱり旅は夜行バスでしょ!! その魅力と凄さを「広島ドリーム名古屋号」で再確認したゾ!!

■最初の降車休憩はちょっと早すぎかと思ったが……

前面方向表示器に発車時刻を表示!
前面方向表示器に発車時刻を表示!

 バスはこの先、合計3ヶ所で休憩を取る。最初は三重県に入ってすぐの東名阪自動車道にある大山田パーキングエリアである。

 まだ走り出して30分くらいでの休憩なので「もう?」という気するが、次の降車休憩は広島県の「道の駅世羅」までない(乗務員の休憩、交代に伴う運転停車はある)ので、外で休憩したい人は当地で寝る前に身体をしっかりと整えておきたいところだ。

 ちなみに、この休憩場所で気になるのは停車時分だ。出発時間は何時なのかというところであるが、意外とウトウトしているとアナウンスを聞き逃してしまうこともある。

 もちろん降車時に分かるようにパネルで表示しているのを見たことがあるが、このバスではそれ以外にもなかなか変わった方法で表示を行っていた。

 まずは前方にあるモニター。ここに大きく出発時刻が表示されていた。それと車外のバス前面に行き先を示すLED表示器があるが、そこにも出発時刻が表示されていた。バスの外に出てからまた時間を確認したい時など、ここに出ているのはなかなか分かりやすいし、ありがたい仕様だ。

 10分強の休憩の後、バスは出発。ここからは再び消灯となるので筆者も睡眠を取った。隣に乗客もいたが余裕をもった座席幅と、ほどよい暗さでほとんど気にならなかった。

■朝の降車休憩では爽やかな空気を満喫

ジェイアール東海バスの日野セレガ
ジェイアール東海バスの日野セレガ

 次に目が覚めたのは2回目の休憩場所である道の駅世羅に到着するアナウンスであった。ここでも下車してみた。周りは山々に囲まれたところだが、既に辺りは明るくなっていて夜明けの景色だ。空は雲ひとつない良い天気で、今日もよく晴れそうである。

 道の駅ではあるが、まだこの時間は営業時間ではないのでトイレなどが利用できる程度である。駐車場にはほかにも夜間ドライブをしていたのであろうか、乗用車が数台停まっていて車内で仮眠をとっているようだった。

 時刻は5時40分、ここからは山間部へと入っていく。しばらく山陽自動車道を走っていたバスは尾道ジャンクションから中国横断自動車道へと入り、最初の降車バス停である三次駅へと向かう。

■遠回りしての三次駅には需要があるのだ

昔ながらの発車時刻「ボード」も健在!
昔ながらの発車時刻「ボード」も健在!

 三次駅で数人の降車があったあと、バスは再び高速へと戻る。千代田インターバス停を過ぎると3回目の休憩場所である安佐サービスエリアに到着だ。ここでも10分ほど停車となる。

 降車扱いのバス停の合間に休憩というのもなんだか違和感を感じるというか、早く終点に向かってほしいと思ってしまいそうだが、休憩を取る時間や距離は法令により決まっているので、運転停車になるよりは降車休憩にしてくれた方がありがたい。

 広島市に入ったバスは広島自動車道、広島ジャンクションから山陽自動車道へ戻り、ようやく広島インターで高速走行区間は終わりとなる。ここを出ると次の中筋駅バス停はもうすぐである。筆者はここで下車し、バスを見送った。

 中筋駅はバス停のすぐ横に新交通のアストラムライン中筋駅がある。ここで乗り換えればバスセンターのがある紙屋町や本通など市内中心部へ向かうことが可能だ。

 またこのバスターミナルには路線バスのほか、広島空港へと向かうリムジンバスも停車するため、乗り継ぎという点でも便利である。朝到着というのが利点の一つである夜行バスなので、時間をうまく利用して広島観光を堪能というのもいかがだろうか。

次ページは : ■まもなく大変貌を遂げる広島駅に期待大!!

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