■バスを使って楽々訪問!!
しっかりと遺構が残る未成線跡と言えば、クマが出る物凄い山奥にあるようなイメージを多々抱くかもしれないが、戸井線は比較的カジュアルに訪問できる未成線跡だ。
未成線跡のほぼ隣を通る国道278号線沿いを路線バスが運行している。戸井線のように五稜郭起点ではなく、バスは函館駅前からが使いやすい。
駅前バスターミナルから、函館バスの91系統「恵山御崎」行きに乗車して、大体1時間ちょっと行った先の停留所で下車する。車窓からの景色は進行方向右側がオーシャンビューになる。
「瀬田来(せたらい)」停留所が、函館駅から最も遠い位置にあるコンクリアーチの遺構の最寄りで、運賃は920円。前述の汐首橋梁跡までは、来た道を1.9kmほど歩いて戻る。
中間地点にもう一つ、コンクリアーチとトンネルの跡を観察できる地点があり、そちらの最寄りバス停は「上瀬田来」になる。次の「汐首灯台」バス停まで戻ると、汐首橋梁跡はもうすぐだ。
バスの本数はそこまで多くないのだが、函館駅前を出発して瀬田来まで行き、徒歩で来た道を戻りつつ折り返しのバスに乗って帰る場合、以下の出発時刻と滞在時間(カッコ内)、函館到着時刻になる。
(1)9:53発(2時間28分)14:44着
(2)11:14発(1時間20分)14:44着
(3)13:16発(1時間14分)16:41着
(4)14:38発(1時間17分)18:06着
※2023年10月現在の時刻表に準拠
(1)のプランのみ、バスのダイヤ的に最も滞在時間が長く取れる。汐首橋梁跡を見た後、さらに来た道を歩いて戻り、追いかけてくる折り返し便に、適当なバス停から乗って帰るくらいの時間的余裕を作れるハズだ。
このエリアには「釜谷富士」という景勝地もある。道路沿いから見られるので、未成線跡観察と併せて自然が作り出す美を楽しむのも一興だ。
【画像ギャラリー】函館未成線日帰り路線バスの旅(10枚)画像ギャラリー
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