■どうすりゃいいのよ?
洞爺湖から内陸部を通って、倶知安または札幌方面に抜けられるバスは札幌洞爺湖線しかないため、オーバーツーリズムという言葉に、恨み節を5時間くらい投げつけそうなほど困った状況。
結局バスが満員なら条件はどれも変わらないと言えど、公共交通が物凄く細い場所で知らずに「予約制」を目の当たりにするほど怖いものはないぜ……。
こういうときは所轄の営業所に電話をかけて直接交渉するのが早い。そうしたところ「席が空いていれば大丈夫」と、どうにか首が繋がりそうな方向に転んでくれた。直近の便だと営業所では対応できないので乗務員に直接聞いてほしい、とも話していた。
札幌洞爺湖線のバスがターミナル内に入ってくると、案ずるよりも何とやら。その日の利用は10人ほどで、予約を入れていない旨を伝えるだけで普通に乗れたので、(たまたま)どうにかなった次第。車両はハイデッカータイプの高速車が使われており快適だ。
■代わりっちゃ代わりか
さて、札幌洞爺湖線が道南バス胆振線の代替機能を持っているかどうかに注目すると、経路こそ違えど以前のように同じ起点/終点を目指す唯一の橋渡しになっている点を考えれば、代替バスの代替バスと言えそうだ。
ただし、高速バスに乗れない路線バス旅と似た要領で、手続きが必要な予約制のバスを、何も言わず自由に使える一般路線バスとは似て非なる乗り物に見立て、利用対象外に設定するなら、洞爺湖周辺を経由した通り抜け手段は皆無になった、とも取れる。
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