■そりゃあ直に行けないハズだわ
江戸崎に着くと、10分ほどの待ちを挟んでまた別のバスに乗り換える。ここから利用するのは桜東バスの「江戸崎・佐原線」。路線名の通り、JR成田線の佐原駅まで行ってくれる。
佐原までコマを進めると成田を通り越してしまうため、かなり大回りしていることになる。それもそのはず、単純ながらも超重要な“あの存在”を忘れていた。
つくばがあるのは茨城県で、成田空港は千葉県。その間を隔てるのが利根川。距離が近そうに思えても県境という見えない壁が聳え立つ限り、直で行く路線バスが全然無くたって不思議じゃない。
その中で江戸崎・佐原線はそのまま利根川を渡ってくれる希少で頼もしい存在。当日は元川崎鶴見臨港バスの中型路線車、いすゞエルガミオ(2004〜07年のタイプ)が充当されていた。
■最後に意外な落とし穴
佐原駅までの所要時間は約1時間で、運賃は560円。成田線の駅ということで、ここから電車に乗り換えればゴールできる。とはいえせっかくバスで来たのだし、最後までバスで行きたい。
そんなヨコシマな考えを汲み取っているかの如く、佐原→京成成田駅行きというミラクルな「吉岡線」を千葉交通が運行している。しかも20分くらいの待ち時間と、ずいぶん都合よく繋がるものだ。
中型路線車の2018年式日野レインボーに乗って1時間弱で、停留所の配置が独特な京成成田駅前に到着。運賃は590円。ここまで来ればもう余裕でしょ? そう思ったところ意外な落とし穴が。
成田駅と成田空港を直で結ぶバス……沢山ありそうで実は全然ない。さてどうするか、時間的に1つしか選択肢がなかったので、一旦イオンモール成田へのアクセスバスで終点まで行く。運賃は220円。車種は2013年式の日野レインボーIIであった。
イオンモール成田〜成田空港間にはシャトルバスの設定があり、あとはそれに乗れば、と行きたいところながら、ここにも罠が潜み、2024年9月現在シャトルバスは全便が運休しているので、頼ると最後の最後に詰んでしまう。
他には唯一、イオンモールを経由して成田空港第2ターミナルに立ち寄る、千葉交通の路線バス「横芝光号成田線」があり、本数はあまり多くないものの、見事20分くらいの待ちで繋がってくれた。
これが本当に最後のバス、やって来たのは2017年式の日野レインボー。約20分で見慣れた空港第2ターミナルのバス乗り場に滑り込んだ。運賃は270円。いや着いた着いた、なにやら凄い達成感。
こうして、つくば→成田空港・路線バスチャレンジは成功、ちゃんと来られる、という結果が出た!! まぁ高速バスより運賃が高ぇとか、所要時間とかについては考えるほうが野暮ってものかもねぇ5時間半ゴニョゴニョ……。
ぜひお試しを、楽しいぞぉ〜。
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