以前に熱海はスイーツだ!と豪語した筆者が舌の根も乾かぬうちに「熱海は焼肉だ!」と言い張る。「バスでグルメ」今回は熱海の焼き肉を紹介する。夏休みの熱海旅行でお役立ていただきたい。
文/写真:のりぴよ(影山のりみ)
共著/編集古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■熱海でジンギスカンだと?
熱海にはスイーツや海鮮の他に、おいしい焼肉屋さんもあり、良質な肉が東京に比べてかなりリーズナブルに食べられるとあって、首都圏や海外からの隠れた人気スポットになっている。
とはいえ、まだまだ店舗数は少ない熱海だが、鮨加喜田、創作和食RENを営む北海道出身の店主が手がける、生ラムジンギスカン専門店「MOJIRI」が登場した。
北海道で年間200頭しか出荷されない貴重な羊蹄ひつじに、山梨のシャトレーゼベルフォーレワイナリーでしか飲むことのできなかったワインを合わせると、これはもう美味しい予感しかしない。
羊肉と言えば、脂肪を燃焼する効果のある「L-カルチニン」が含まれることから、美容意識の高い女性に注目されてはいるものの、まだまだ牛・豚・鶏と比べるとマイナーな存在だ。
独特の風味が苦手だと敬遠する人が多いのも事実で、MOJIRIではクセがないジューシーなラム肉を北海道の肉名店「肉のあおやま」からチルドで仕入れているとのこと。よってジンギスカン初心者にもおすすめだ。メニューを開いて迷った際は、MOJIRIスペシャルコースをオーダーすると良い。
■駅をはじめ著名観光地からならバスで簡単アクセス!
食べる前にお店に行かなければ始まらないので、まずは交通案内から。MOJIRIは熱海駅から歩くと約1.5kmで20分はかかるの で、バスマガジンとしても(しなくても)、暑いさなかには路線バスに乗ることをおすすめする。昼間、熱海のどこで遊んでいるかによりアクセスは異なるが、熱海駅前からのバスロータリーから乗る経路を案内しておこう。
乗り場は3番から東海バス、紅葉ヶ丘・ひばりヶ丘・上の山方面行きA31・35・37・38・36いずれかに乗り、天神町(起雲閣西口)下車後は徒歩3分だ。筆者は16時半に予約をしていたので、A37のバスに乗り込んで9停留所、10分の短いバスの旅。
この日は雨が降ったこともあり、ハイシーズンの熱海にしては人が少なかったため、時間通りに到着した。夏の熱海は大混雑しているので、移動は時間には余裕を持たせておくことをおすすめする。
■お宮の松からでもバス!
MOJIRIへは筆者が使ったバスルート以外にも熱海駅から、71系統に乗車して7停留所6分で親水公園下から徒歩5分のルートもある。他には熱海駅前商店街を抜けたところにある藤沢入口から乗車するルートなど選択肢が多いので都度、調べるのが良いだろう。
有名な観光地である「お宮の松」を見物している場合も同地を経由するので、そのままバスに乗ればよい。お宮の松とは、明治の文豪・尾崎紅葉の小説「金色夜叉」に登場した主人公の別れが描かれた場所で、現代の松は小説が書かれた当時のものではなく2代目。
■シャトレーゼの蔵出しワイン
先にドリンクをオーダーするが、ドリンクはやはり山梨のシャトレーゼベルフォーレワイナリーから直送の樽出し生ワインがよかろう。シャトレーゼ…そう、日本中で大人気のスイーツブランドシャトレーゼグループのワインである。オーナーがシャトレーゼの会長と繋がりがあり、日本で初めてワイナリーでしか飲めなかったワインの入荷が叶ったとのこと。
赤白あるので迷わず両方オーダーする。日本一のぶどうの産地、山梨県勝沼町の自社ぶどう畑と契約農家で栽培したぶどうは自社ワイナリーで醸造している。日本国内だけでなく、世界のコンクールでも賞を受賞しているワインを山梨まで行かずに熱海で飲めるのはワイン好きの筆者としてはうれしい。
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