■沿線風景
さてその大垣駅南口バス乗り場に羽島線の岐阜羽島駅行きのバスがやってきた。この路線は大垣駅前を始発とするものと、市内にあるソフトピアジャパンを起点とするバスがあり、このバスはソフトピアジャパンからやってきたようだ。
ドアが開くと降車する乗客に続き筆者もバスに乗車した。数人が乗ったところでバスは出発した。羽島線は市内中心部を南下すると県道18号線、大垣一宮線に入り東へと向かう。
この道路沿いに東海道新幹線が平行しており、運がよければ行き交う新幹線が見れそうだ。2つの大きな川、揖斐川と長良川を渡ると終点の岐阜羽島駅はもうすぐだ。時間にすると30分弱で到着する。筆者も降車するとバスは行き先を変えて折り返しの大垣駅前経由ソフトピアジャパン行きとなり戻っていった。
到着した岐阜羽島駅は静かな佇まいで、新幹線の駅とは思えないほどのんびりした時間が流れていた。駅の東には名鉄羽島線の新羽島駅があり、電車が停車していた。名鉄羽嶋線は毎時4本の笠松行き普通電車が設定されており、岐阜や名古屋へは更に乗り換えで向かう流れだ。
■魅力的な路線
岐阜県大垣市から羽島市を結ぶ、名阪近鉄バスの羽島線に乗車した。大垣市の中では比較的長い路線であるが郊外地区もあり、木曽三川の2つも渡るなかなか変化に富んだ風景だ。乗車率はそれほど高くはないようだが、バス1本で新幹線の駅にアクセスしているのはなかなか魅力的である。
次回は逆向きの岐阜羽島駅から大垣や関が原へのアクセスでも利用してみたい。ちなみに筆者の個人的なオススメポイントでは、新幹線でこの区間に乗車しているとE席側(下り列車で進行方向向かって右側)に大きなソーラーパネルの建造物が見えてくるのはご存知だろうか。
これはソーラーアークという建物で、2001年に三洋電機が創立50周年を記念して建てた、高さ37メートル、全長315メートルの巨大な建造物である。
当時は内部に太陽電池科学館「ソーラーラボ」があったが、2011年にパナソニックグループになり、2022年には敷地とともに売却された。このソーラーアークの前にある道路が本稿で紹介した羽島線のバス路線が走っているのである。
よってバスの車窓からはこの巨大なソーラーパネルを眺めることができるので、大きさを感じていただきたい。敷地内には物流施設が建設されるということで、現在の景色がいつまで見られるか分からないので、新幹線だとあっという間の出来事をじっくり見るのはいかがだろうか。
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