■路線バスしかない観光地
市内地図と照らし合わせ、ツェツィーリエンホーフ宮殿へは市街中心部から出ている603番に乗らなければならないと分かり、まずはトラムに2駅乗車して、起点となるPlatz der Einheit/West停留所まで移動する。
特に見所の有名観光地であるはずなのに、中央駅前からバスが出ていないというのは、なかなか初心者にはハードルが高い。
ただチケットはトラム・バス共通なので、1時間以内であれば双方を乗り継ぐことも可能。車内にある券売機で購入できる。
Platz der Einheit/West停留所は、同一ホームではないものの、トラムとバスの停留所が隣り合っている。
やって来たのはメルセデスベンツ・シターロ12m大型車だ。ポツダムの車両は、いずれもノンステップ車となっており、メーカーは地元ドイツ製のメルセデスやマンが中心で、単車体大型と連節車がほとんどを占めているようだ。
ツェツィーリエンホーフ宮殿へ行く603番は、平日日中は40分間隔、土日祝日は20分間隔と、平日の方が本数が少ないのが特徴。如何に観光需要が多いか、という証だろう。
バスは終点付近で、一方通行によりぐるりと一周しており、往路と復路で通る道が異なるが、宮殿は終点の一つ手前の停留所なので特に問題はない。住宅街の細い一方通行の路地を、大型路線バスがそろりと抜けていく姿は、なかなか興味深い。
一方のサンスーシ宮殿へは、中央駅前から出ている695番もしくはX15番を利用する。Xが付く系統は急行で、いくつかの停留所は通過し、宮殿など主要な停留所だけに停車する。
こちらはいずれも連節車で、駅前へ乗り入れていることから、より需要が多いということなのだろう。X15番は中心部のPlatz der Einheit/West停留所にも止まるので、2つの宮殿を続けて見る場合も、乗り換えはスムーズだ。
往路と復路で、695番とX15 番を使い分けてみたが、695番は市内の停留所にこまめに停車し、X15番とは一部ルートも異なる。
695番は住民も多く利用する路線のようで、休日日中でも立ち客が出るほど、かなり混雑をしていたのが印象的だった。
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