■トイレ休憩あるの?
車内に設備が付いているため、それほど身構える必要はないものの、予てから気になっていたのが、このバスにトイレ休憩はあるのか、という点だ。
羅臼13:00発釧路行きの場合、中標津のバスターミナルには2分停まる。しかしここは特に休憩用というわけではなく、時間調整に用意された2分のようだ。
中標津でなければ……としばらく様子を伺っていると、約2時間後に経由する「共春」停留所でトイレ休憩の案内があった。当日は5分ほど停車。
出発から約3時間、道なりに進んできた国道272号が、根室方面に繋がる国道44号と合流。しばらくの間、JR根室本線の線路と並走する。
その後JR別保駅を過ぎたあたりで国道272/44号の重複区間は線路から離れ、釧路市内を流れる釧路川を渡り、イオンや病院ほか、市内をやや大回りしながら、JR釧路駅隣のバスターミナルに停まる。
羅臼〜釧路駅前バスターミナル間の所要時間は3時間40分。バスはさらに3kmほど先の市立病院前まで足を伸ばし、最後まで行くと所要3時間50分になる。
「長さ第2位」の誉高く、極めてボリューミーなバス旅になるのは間違いナシであるが、平均時速42kmくらいと、一般道オンリーな路線バスにしては、なかなかどうして足が速い。
これは経路がほぼ道なりで、極端なアップダウンやカーブがほとんどないのと、北海道ならではの法定60キロ一般道の区間配分が高いこと、もともと高速走行ができるハイデッカー車を使用しているところに、速さのヒミツが隠れているとみた。
■なくてはならない公共の足
時間・距離的に確かな乗りごたえを持ちつつも、ハイデッカー車ならではの設備と居住性から、乗りやすさは良好。
日本で2番目に長い距離を走ると言われる釧路・羅臼線を試してみて、トータルバランスに優れた長距離路線バス、といった印象を持った。
なによりも現在は羅臼へのアクセスに使える数少ない路線バス(通年運行では唯一)となっており、なくてはならない貴重な存在だ。
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