中央高速バスで一路駒ケ根へ!!
新宿から走ってきた高速バスは駒ケ根バスターミナルに停車する。ここで下車すると、自動車学校の送迎バスが待機しているので、それに乗り換えて自動車学校に直行する。敷地の中に宿舎も食堂も事務所もすべてそろっているので、外に出る必要がない。
実際の教習内容については取得しようとする免許種別によるので割愛するが、本稿では生活面について取材したのでそれらを見てみよう。合宿中は事実上、外に出ることができないので、楽しみはやはり食事だ。食堂は別棟の建物で、基本はバイキング形式だ。
限られた予算の中で最大限の美味しい食事が提供される。聞いてみるとシェフは結婚式場での食事一切を担当していたとのことで、味は折り紙付きなのも納得。週1回のケーキバイキングは特に女子に大好評とのことだ。
多彩な居住空間はニーズに応じた選択できる
合宿性が居住する宿舎は男女別で複数棟からなる。基本的には部屋の中に洗濯機や冷蔵庫、自炊の必要はないが簡易な調理設備が整っており、特に洗濯機が共用ではなく個室ごとに付いているのはワンルームマンションと並みだ。
また気晴らしのためのテレビやオーディオ設備も整っており、部屋にいても退屈することがないように考えられている。もちろんWi-Fiも完備なのでノートPCやスマホの使用にも便利だ。
各居住棟の入り口にはIDカードを通さなければ入れないシステムが設置されており、セキュリティも考慮されている。今回は取材のため特別な許可を得て女性の居住棟にも立ち入ったが、入口には複数の監視カメラが設置され常時監視が行き届いているのがわかった。
グループ教習というスタイルもアリ?
女性の居住棟に限られるが、グループで合宿をする人たちのために定員2名のツインタイプの部屋もある。この部屋の面白いところはメゾネットタイプになっていることだ。
メゾネットは部屋の内部が2階建て構造になっており、2階は主に寝室として使用されるツインベッドルームで階段で昇降する。1階部分にはペアのソファが置かれる他、勉強するための机も完備されているので学科試験対策にも有効だ。
大型二種免許を取得する場合は初めて普通免許を取得するのとは違い、すでに何らかの運転免許を受有しているので運転感覚さえ身に着けてしまえば技能教習は特に問題なく進むだろう。しかし学科試験対策は自分で努力するしかないので、短い教習日程内で自室で自習できる環境は重要だ。
ちなみに同校では普通・準中型・中型・大型・大型特殊免許のいずれかを取得して3年以上経過していれば基本的に大型二種教習ができる。
3年に満たない場合でも受験資格特例教習から受けることにより、経験年数1年以上で年齢が19歳以上でも連続して大型二種教習を受けることができる。これについては別稿で詳細を解説しているので、参考記事から当該記事をご覧いただきたい。
AT限定免許所有者には最初にハードルが……
大型二種教習を受けるのにもう一つの障壁は、AT限定免許の場合だ。この場合はまず限定解除をして限定のない、いわゆるMT免許にしてからでないと入校することができない。最近は乗用車でもバスでもMT車がほとんど発売されていないことから、普通免許を取得する人の多くはAT限定免許なのが現状だ。
現実と制度が合致していない面があるのも事実だが、こういう場合は先に限定解除をした後に大型二種教習を受けることになるので相談してみよう。