輸送区間2kmだけなのに……三重交通のマラソンサポート体制がスゴすぎ

往路は大成功! さて復路はいかがなものか?

 列は駅近くまで伸びていたが、バスの本数も多かったのでそれほど待つこともなく次々とバスに乗り込んでいっているように見えた。鈴の森公園への送り届けは問題なかったようだ。

 マラソンは予定通りの9時にスタート。そしてゴール地点である松阪市総合運動公園へは概ね11時過ぎにはトップのランナーがやってくるという予定だ。続いてはその帰りの手段についても見ていきたい。

 ゴール地点である松阪市総合運動公園は松阪市山下町にあり、最寄り駅は近鉄櫛田駅だ。徒歩移動も不可能ではないが、下り道を約2km、徒歩で25分くらいはかかる。

 行きはまだしも、フルマラソンを走破した状態でまた荷物を受け取って歩くのはなかなか大変かと思われ、シャトルバスを利用している人は多かったようだった。

松阪牛もマスク姿で大会を見守る?
松阪牛もマスク姿で大会を見守る?

 復路のバス乗車の流れはこうだ。人の流れは往路と似ていてバス1台に乗車できる人数を数えて分乗させ、そこに人がいなくなったら後ろから行列を移動させるという流れであったが、バスの動きはやや違っていた。

 乗り場は公園の駐車場なので、道路からバスを入れてくると奥で転回させて乗車位置へもってくるのが大変そうにみえた。また行列は途切れることなく続いているために、多くの台数を待機させておきたい。

スペースを読み切った配車体制が見事のひとこと!!

 図を参考にお読みいただきたいのだが(見れない場合はバスマガジンWEBから)、まずバス1・2に乗車させ2台を出発させるとその隣に停車させている4・5のバスを1・2の位置へ移動させる。

 それまでの間に3のバスへ乗車をすすめておき、次は3台同時に出発させるという形をとっていた。次にやってきたバスは駐車場奥で転回し、4・5の場所へ停車させその次のバスが3のバスの後ろで待機するという感じだ。

 常にいずれかのバスへ乗車が進んでいるので待機列がそれほど伸びないようになっていた。

復路の配車体制
復路の配車体制

 今回初めて開催された「みえ松阪マラソン2022」に参加したランナーはもちろん、大会を支えた関係者や団体や企業、沿道でさまざまな役割を果たしたボランティアのおかげで無事に終えることができたようだ。

 ちなみにコースの途中で振る舞われたご当地グルメ「松阪肉や松阪鶏焼肉」やトンネル内のイルミネーション等、ランナーへのおもてなしがとても考え抜かれていた。

近鉄もヘッドマーク付きで輸送!
近鉄もヘッドマーク付きで輸送!

 今回は全国から非常に多くのランナーが参加したようだが、2023年の第2回ももっと盛り上がり、再び多くのランナーを迎えることができるような体制になっていた。そして参加者を安全に輸送するという大役を担って大会を支えた三重交通の輸送体制にも感謝だ。

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