おじゃまします! バス会社潜入レポート ジェイ・アール北海道バス編【その4】

おじゃまします! バス会社潜入レポート ジェイ・アール北海道バス編【その4】

 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2016年に遡って、11月発売号で掲載した、ジェイ・アール北海道バス編を振り返って紹介する。
(記事の内容は、2016年11月現在のものです)

 4メーカーの車両がそろう、ジェイ・アール北海道バスの高速路線車と貸切車。さらに4メーカーともに先代モデルも現役で活躍しているのが嬉しいラインナップといえる。

 SHD、HD、3列シート、4列シート、トイレの有無とバリエーションも豊富だ。

構成・執筆・写真(特記を除く)/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2016年11月発売「バスマガジンVol.80」より

【画像ギャラリー】ジェイ・アール北海道バスが所有するバスをイッキ見! バス会社潜入レポート ジェイ・アール北海道バス編【所有車両/高速車・貸切車】


■高速車はセレガ・ガーラが中心 エアロシリーズが主役の貸切車

●高速カラー/3列シート

日野 QRG-RU1ASCA 647-2952/札幌200か3383 札幌営業所/高速

民営化後初の高速バス路線となった札幌~帯広間「ポテトライナー」は当初、夜行便が設定されていたことから、3列シートのスーパーハイデッカーが使用された
民営化後初の高速バス路線となった札幌~帯広間「ポテトライナー」は当初、夜行便が設定されていたことから、3列シートのスーパーハイデッカーが使用された

 高速バスは路線により、3つのタイプのハイデッカーが使用されている。スーパーハイデッカーでスタートした「ポテトライナー」は、ハイデッカー化された現在も固定窓仕様。中央トイレつきの独立3列シート車で、札幌に配置されている。

 「あさひかわ号」「流氷もんべつ号」「えりも号」「ひろおサンタ号」には、いずれも後部トイレつきの4列シート車を運用。「あさひかわ号」「流氷もんべつ号」が札幌、「えりも号」「ひろおサンタ号」が様似の担当である。

●高速カラー/4列シート

いすゞ QTG-RU1ASCJ 641-6903/札幌200か4468 小樽営業所/高速

国鉄時代に開業した札樽高速線には、特急気動車と同じオレンジ色のミドルデッカーが新製されたが、民営化後は貸切車と同じデザインとなる
国鉄時代に開業した札樽高速線には、特急気動車と同じオレンジ色のミドルデッカーが新製されたが、民営化後は貸切車と同じデザインとなる

 距離の短い「おたる号」には、トイレなしの4列シート車を使用。セレガ・ガーラに交じってスペースランナーとエアロバスも活躍し、エアロバスは首都圏の事業者からの移籍車である。小樽と札幌が共管している。

 貸切バスは92年に催行された「日本一周バスの旅」の成功により、社内で信頼性の高まった三菱車を中心に増備されている。

●恵庭市ecoバス

日野 BDG-HX6JLAE 127-0969/札幌200か2945 長沼営業所/コミュニティバス

恵庭市「ecoバス」では3台の日野ポンチョが活躍。JRバスのみで運行する「Aコース」用2台が青色、千歳相互観光バスとともに運行する「Bコース」用1台がオレンジ色となっている
恵庭市「ecoバス」では3台の日野ポンチョが活躍。JRバスのみで運行する「Aコース」用2台が青色、千歳相互観光バスとともに運行する「Bコース」用1台がオレンジ色となっている

 現在はスーパーハイデッカーのエアロクィーン、ハイデッカーのエアロバス・エアロエース、9m尺のエアロバスMMが在籍。一部は首都圏の事業者やJRグループ内からの移籍車である。

 また北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌の契約車両は、契約輸送のない日に一般貸切車として使用されることもあり、ファンの人気の的となっている。

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