ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、3月発売号で掲載した、JR九州バス編を振り返って紹介する。
現在のJR九州の車両ラインナップは、一般路線車、貸切車ではいすゞ車、高速路線車では三菱ふそうを中心に導入を続けている。これは民営化される以前の国鉄時代と同様のメーカー構成で、JRになってからは4社を並行して導入、バラエティ豊かな車種構成の時代もあった。
画像ギャラリーでは一般路線車を紹介する。
(記事の内容は、2019年3月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年3月発売《バスマガジンVol.94》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より(part3)
一般路線車はいすゞ製を増備 鹿児島では中古購入車も活躍
●高速バスカラー
JR九州バスの2018年12月31日現在の保有車両は、乗合71台(高速車25台、定観車4台含む)、貸切40台、計111台である。メーカー別に見ると、いすゞ55台、三菱ふそう38台、日産ディーゼル15台、日野3台の順で、一般路線車・貸切車はいすゞ、高速車は三菱を中心に購入を続けている。
国鉄時代、九州地方には主にいすゞ車と三菱車が配置された。しかし、民営化後は4メーカーを並行して採用。一般路線車は、大型車・大型9m車、中型車、前中4枚折戸・前後引戸・トップドア、2段窓・引き違い窓・T字型窓・逆T字型窓などが混在しており、実にバラエティに富んでいた。
●一般路線バスカラー
00年代に入ると中古車の導入が開始され、首都圏の大型車が数多く転入。自社発注車はワンステップバス・ノンステップバスとなり、いすゞ車に集約されていく。
現在は博多・福岡中部・嬉野に中型車と大型車、鹿児島に大型車のみを配置。中型は日産ディーゼル+富士ボディ架装車といすゞエルガミオ、計7台がワンステップバス、その他はノンステップバスで、AMT仕様の新型エルガミオも活躍している。
大型の自社発注車はすべてノンステップバスで、新型エルガはAT仕様が選択された。中古購入車はいすゞ・三菱のワンステップバス、日産ディーゼルのツーステップバスが鹿児島に残るが、後者はすでに廃車となった。
JR九州バスの高速路線は博多、宮崎、鹿児島の各支店が運行し、本州便は博多が拠点だ
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