乗るたび「長っ!」って思ったあの頃…… バスのシフトレバーのヒミツ

バスもいまではMTは希少になった?

 普通のクルマでMTと言えば、もはや情熱とこだわりの結晶となって久しい。バスでは現在もフィンガーシフトを搭載した車両が全国各地で活躍しているが、最近の車種はどうなっているのだろう?

 各メーカーのカタログを開いてみると、標準装備されているトランスミッションはATまたはAMTが主流で、中型・大型バスに至ってはマニュアルの設定自体が極めて少ない。

 AT/AMTのバス車両のシフトレバーも、フィンガーシフトのように短いロッドタイプが広く使われているほか、ボタン式やダイヤル式を採用している車種もある。

 レバーではないボタンやダイヤルとなると、運転席回りの景色も大きく変わると言えそうだ。一部マイクロバスなど、ドライビングポジションを考慮して、ロッドタイプで切り替え操作がし易いようノブの部分を長く取っているバス車両も見られる。

 今後導入されるであろう新しいバス車両は路線車や高速・貸切車の大半がATまたはAMTで、フィンガーシフトは絶滅危惧種になる可能性が極めて高い。普通乗用車のみならず、今ではバスもMT車は貴重な存在になりつつあるわけだ。

 普段なら大して気にしないかもしれないが、路線バスに乗った際、運転席のシフトレバーにちょっと注目してみて、ATかMTか、またAMTかをチェックするのも興味深い。

 ちなみにギヤが切り替わった時に「プシュッ」と音が鳴るのはフィンガーシフトMT車だ。

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