乗用車ならとっくに解体レベルの数値!? 中古バスの販売時走行距離が凄すぎる!!

■小型・中型・大型路線車 調査台数:21台

 マイクロバスや貸切車ほど数は出回らないようだが、主に一般路線バスで使われる路線車もまた中古市場がしっかりある。走行距離が短い5台を並べると以下の要領だ。

三菱ふそうエアロスター(2011):85,000km
三菱ふそうエアロスター(2011):90,000km
三菱ふそうエアロスター(2012):156,000km
いすゞエルガ(2009):210,000km
日野ブルーリボン(2013):218,000km

 これが乗用車なら既に結構な距離を稼いでいるものの、長年に渡って使う路線車で8万キロ台の中古車はかなり若く見える。

 この低走行距離車の出どころを見ると、路線バスの事業者ではなく民間の商業施設や学校などが送迎用に購入したものと説明があり、距離が短いのもそれとなく納得した。

元・乗合バス用の路線車を使ったイベント向け貸切車
元・乗合バス用の路線車を使ったイベント向け貸切車

 一方で走行距離が長い中古路線車はどうなっているかと言えば…

日野ブルーリボンシティ(2002):644,000km
日野レインボー(2015):745,000km
いすゞエルガハイブリッド(2013):763,000km
日野ポンチョ(2006):799,000km
三菱ふそうエアロスター(2005):830,000km

…前述の貸切車ほどではないにせよ、普通乗用車ならとっくの昔に解体業車でバラバラにされているレベルだ。

 これら高走行距離車のほとんどは、乗合事業を行なっているバス事業者が売却した車両と言える。21台分を平均すると470,900kmだ。

 事業用の大型車になると、普通乗用車とはまったく異なるスケールの大きさに驚かされる。

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