見た目ほぼ一緒だけど……結構違うぞ!! 路線バス車両の見分け方

■代替わりして大幅なイメージチェンジ!? 三菱ふそうエアロスター

神奈中バスの2018年式エアロスター
神奈中バスの2018年式エアロスター

 三菱ふそうが1984年から製造を始めた大型路線車「エアロスター」シリーズの浸透度もまた極めて高い。

 2023年現在では、2014年にデビューしたエアロスターの現行タイプはもちろんのこと、1996〜2014年まで製造された、世代が一つ前のモデルもまだまだ使われている。

 こちらもヘッドライト(顔)を見ると判別しやすい。角形ライトを左右に横2個ずつ並べた4灯ライトがバンパーの上に配置され、全体的に角を落とした柔和な顔立ちをしているのが一世代前のエアロスターにあたる。

 それに対して現行のエアロスターはやや吊り目の2灯ライトで、ライト類とウインカーがバンパー両端のブロックに組み込まれ、その部分が少し膨らんだ形状をしている。バス車両の顔の中では特にゴツくてアグレッシブな印象だ。

 また、現行エアロスターは屋根上のクーラーが他の車種に比べ、小さめのものが載せられている場合が多い。

■絶版車も頑張ってます!! 西工96MC車体

相鉄バスの2010年式96MC+スペースランナー
相鉄バスの2010年式96MC+スペースランナー

 とりわけ大都市の運行を担うバス事業者は、車両を入れ替えるサイクルが早いと言える。その中で、既にメーカーがなくなってしまった車両を依然ちょくちょく見かける。西工96MC車体だ。

 西工:西日本車体工業は福岡県にあったバス車体の製造メーカーで、2010年に解散している。その西工が1996年から手がけたのが、今日でも見られる96MCと呼ばれる車体デザインだ。

 左右に横2個ずつ並べた4灯ライトをバンパーに組み込んで一体化させた、猛禽類を連想させる精悍な顔立ちをしているのが特徴で、全体的に角張り尖ったスタイルはバスファンの間で非常に人気がある。

 現在ではバス製造を終了した日産ディーゼル製「スペースランナー」のシャーシと96MC車体をセットにした車両が多いが、エアロスターやエルガのシャーシに96MC車体を載せたものも存在する。

 地域ごとにマクロで見れば激しく異なる可能性大であるのは周知の通りながら、そこまでレア化していない現役の大型路線車という条件を付けた上で、最近見られる一般的なバス車両を挙げてみたところ、上記の4車種となった。

 エルガとブルーリボンは仕様の関係で仕方ないにせよ、パッと見て車種の区別がある程度つくようになると、ちょっと嬉しいかも。

【画像ギャラリー】今の世代はコレが主流? 各地で活躍中の大型路線車(9枚)画像ギャラリー

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