大・中・小に分かれる路線バス……この「小型バス」の定義ってマジ?

■小型バスのフォーマットを固めた一台

 2023年現在のところ、急激に数を減らしつつあるものの、まだ各地を探せば四角くて短いスタイルの7m車を見られなくもない。2000年代以降、代わりになるような小型バスは出なかったのだろうか。

 世代交代とはまた違うかもしれないが、2006年に新しい小型バスが登場している。日野自動車の2代目ポンチョだ。

 マイクロバスやワゴン車の色合いが強かった初代ポンチョに比べると、2代目はよりバス車両然とした全体像で、幅およそ2m、高さ約3.1mの車体を持つ。長さは6.29mと6.99mの2種類があり、25〜36人が乗れる。

現在の小型バスを代表する日野ポンチョ
現在の小型バスを代表する日野ポンチョ

 これまでの7m車が、中型路線バスをムリヤリ圧縮したような形だったのに対して、ポンチョは他の路線車に囚われない独自のデザインで作られ、丸目2灯ヘッドライトに丸みを帯びた車体を組み合わせた、バランスの良いスタイルになっている。

 今では、利用者数さえ帳尻が合えば、短距離コミュニティバスから長大ローカル路線まで、全国各地で活躍する姿が見られる超人気車種へと上り詰め、現在における小型バスのフォーマットを確立するまでに至っている。

 独立したジャンルが生まれて約40年……これから小型バスがどのように姿を変えていくのか気になるところだ。

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