■恒星間シャトル乗り場的光景!?
再度ビル下バスターミナルの部分に話を戻し、もう少し細かく注目していくと、プラットホームと待合所の間をガラスと自動ドアで仕切り、待合所の部分を密閉式にしているタイプに出会う。
バス乗り場というのは形態を問わず開放式であるのが当たり前なイメージが強いせいか、密閉式を見ると「宇宙ステーションか?」と思えるくらいの物珍しさを感じる。
電車のホームドアのように安全対策の意味も少なからず込められているだろうが、バスの密閉式待合所の場合、夏場にエアコンの冷気を外に逃さないようにする目的が強そうだ。
また、北海道のような酷寒地のビル下ターミナルによっては、密閉式待合所でも冷房なしの場所があり、こちらは冬場の保温と風よけの役割を担っていると思われる。
■もはやレア物?
独特な存在感と魅力を放つビル下バスターミナルであるが、2023年現在、全国的に見ても数はそれほど多くない。
昔はもっとあったはずだが、ビル本体の老朽化や周辺の再開発で取り壊しや建て替えが行われた際、バスターミナルの部分は屋外に移転して作り直され、次第に姿を消していったらしい。
ビル下バスターミナルも、今や立派なレア施設の一つに数えて良い段階に達しているかもしれない。
【画像ギャラリー】建物の中からバスが出発!! 旅情を誘うビル下ターミナル(6枚)画像ギャラリー
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