■ブザーが知らせてくれること
ブザー本体はグレーやクリーム色・白色など、それほど目立たない色をしており、丸型と角形(縦長)がある。メーカー標準装備ではないようで、車内の後ドア周辺のどこかに後付けされている。
一般的なドアブザーでは、乗務員が運転席の扉開閉スイッチを入れると、ドアが開閉するより少し前から音が鳴り始める。ドアが物理的に動き始める前に、注意を引いておいた方が安全だからだ。
運転席のスイッチのほか、後ドアの通り道に取り付けられたセンサーとも連動している。センサーが反応する位置に人が立っていると、開閉スイッチをONにしてもブザーが鳴り続け、扉が動かなくなる仕組みだ。
■ハイテク化でより「車掌」に近づく!?
バスの場合、「ブー」だったり「ビー」だったり、「バ」と「べ」の中間くらいだったりと、事業者ごとにブザーの音色が異なるのも興味を誘うポイント。単調な電子音ながら「そのバス会社の音!!」として定着・親しまれているケースもあるほどだ。
今やバスのブザーも単音が鳴るものに留まらず、チャイムを鳴らしたり簡単な案内をしゃべったりする機能を持った、ハイテクな“ブザー”製品も登場している。
バスの設備としては見た目こそ地味ながらも、長きにわたって安全を陰で支えつつ、昔の車掌さんがやっていた、複数の業務をこなすまでに進化を始めた、何気に凄い実力派だったりする。
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