超有名ランドマーク・名古屋城 の最寄りバス停が「名古屋城前」じゃないってマジ?

■樋ノ口町一丁目

 「樋ノ口町一丁目」バス停は、名古屋城正門から400m離れた場所にある。名古屋の街の中心部・栄を起点に、名古屋市内の北寄りへ行くバスの通り道だ。

 名古屋市営バスの栄13、栄27、西巡回の3系統が停車する。この中で栄27系統は本数が少なく、朝と夜しかないので、観光にはちょっと使いづらい。

 最も本数が多いのは栄13系統で、昼間は30分に1本くらい。栄発の「安井町西」行きに乗車すればOKだ。

 「西巡回」は栄〜栄を循環する路線になっており、1時間に1本程度のペースでバスが出ている。右回りと左回りがあり、栄発なら左回りのほうが早く着ける。

■巾下橋(はばしたばし)と名城病院

 「巾下橋」は正門から350mの距離。前述した栄27系統と西巡回の停留所だ。西巡回のバスを利用する際、こちらは栄発では右回りのほうが早い。

最寄り停留所の一つである巾下橋
最寄り停留所の一つである巾下橋

 「名城病院」は正門から400m。栄13系統、栄27系統、西巡回が通り、こちらは西巡回の右回り・左回りどちらでも所要時間はほぼ同じ。

 また、名古屋駅バスターミナルを起点にした、名古屋市営バスの名駅14系統も停車する。日中1時間に1本くらいで、「大曽根」行き、または「市役所」行きと表示されているバスに乗れば名城病院まで来られる。

■名古屋城の代表的な最寄・市役所

 名古屋城周辺で特に規模が大きなバス停留所が「市役所」だ。荘厳な造りが印象深い名古屋市役所前の交差点に、バス停が数カ所に分かれて置かれている。名古屋城東門に近く、距離は400mほど。

名古屋城へのアクセスにも使える「市役所」バス停
名古屋城へのアクセスにも使える「市役所」バス停

 通るバスの本数的にも市役所が一番多く、名古屋城へアクセスするには最も使いやすい停留所だ。通るバスの系統と行先の内訳をなるべく噛み砕いて記すと……

【栄発:名古屋市営バス】
・基幹2「四軒家」「引山」行き
・栄11「如意住宅」「如意車庫前」行き
・栄25「名西橋」「名塚中学」行き
・西巡回 右回り左回りどちらでも

【名古屋駅バスターミナル発:名古屋市営バス】
・名駅14「大曽根」「市役所」行き
・基幹2「猪高車庫」行き

【名鉄バスセンター発:名鉄バス】
・本地ケ原線「三軒家」「瀬戸駅前」「藤が丘」「トヨタ博物館前」「八幡台西」「尾張旭向ケ丘」「愛知医科大学病院」行き

……観光には向かない時間帯に出るバスも含まれているが、上記どの行先のバスに乗っても市役所バス停に行く、ということは名古屋城へのアクセスに使えると思って大丈夫、なハズだ。

■ものすごく近いぞ!! 名古屋城正門前と名古屋城

 最も名古屋城に近い場所の停留所が「名古屋城正門前」と「名古屋城」だ。その名の通り正門(城)に直通する歩道の目の前にあり、距離にすると100mくらい。

名古屋市営バスの名古屋城正門前バス停
名古屋市営バスの名古屋城正門前バス停

 名古屋城正門前は名古屋市営バスの栄13、栄27、西巡回が通り、栄から西巡回を使って来るときは左回りに乗るほうが早い。

 名古屋城バス停は観光向けアクセスバス「メーグル」の停留所になっている。名古屋駅バスターミナル〜名古屋駅バスターミナルを循環する経路で、日中平日は1時間に1〜2本、土日祝は2〜3本の便が設定されている。

■名古屋城をとりまくバス停名はいかに!?

 名古屋城周辺のバス停を近い順に並べると、大体以下の要領になる。

(1)名古屋城正門前・名古屋城:100m
(2)巾下橋:350m
(3)樋ノ口町一丁目・市役所・名城病院:400m

 そのほか、名城町(450m)、名古屋城東・市役所(500m)、名城公園(850m)、数寄屋町(1km)といった停留所が続く。

 各停留所のスペックを確認すると共に、当初疑問に思っていた「名古屋城前」という名前のバス停が実在するかどうかの正解も見えた……ひとつもない、だ。

【画像ギャラリー】名古屋城周辺バス停巡り(7枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。