■「普通のバス」のようにも走れる!
プラハに再導入されているトロリーバスのもう一つの特徴は、全区間に架線を張っているわけではなく、架線のない区間はバッテリー走行を行っている点だ。
架線を張ると、必ずしも景観が良いというわけではなく、メンテナンス費用も掛かり、架線を敷設することが困難な場所もある。新型車両には大容量のバッテリーを搭載しており、無架線区間でも通常通りの運行を行うことが可能となっている。
ただしそうなると、トロリーポールの昇降という問題が気になるが、切り替えをする停留所で所定の位置に停車すると、自動でトロリーポールが昇降する仕組みになっている。
もちろん、ポールが架線に問題なく繋がったかどうかを確認するためのモニターも設置されており、仮に運悪く離線してしまった場合は、運転士が降りて手動で繋げることになる。
■気になる乗り味はいかに?
実際に試乗してみて、3車体もの車両をよくぞコントロールできるものだと感心したが、2車体連接車とそれほど操作が異なるというわけではなさそうで、内輪差だけ気を付けていれば意外と操作性は悪くはなさそうだ。
この3車体連接の恩恵は絶大で、運が悪いと座れないほど混雑をする車内も、以前と比較してかなり余裕が感じられるようになった。トロリーポールの昇降もスムーズで、思った以上に切り替えは簡単に行われていた。
チェコ共和国全体で見れば、プラハ市は最小のトロリーバスネットワークに過ぎないが、計画している路線を順次開業させていくことで100キロ近くの路線網となり、いずれは国内最大のネットワークになることが期待されている。
【画像ギャラリー】架線がなくても走れます! プラハの空港連絡トロリーバス(8枚)画像ギャラリー
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