交通ジャーナリストである筆者の鈴木文彦氏が、約50年に及ぶ取材活動の中で撮影してきたアーカイブ写真。ここから見えてくる日本のバス史を紐解くこの企画。今回は貸切バス車両のスケルトンタイプ改造が始まった時期をご紹介する。
1980年代は、バスのボディスタイルがモノコック構造からスケルトンタイプへと大きく変貌を遂げた時期であった。
それ自体は路線バス、貸切バスともに同じ動きだったのだが、貸切バスはよりその影響を大きく受けた。外観の大きな違いは、観光地で多数の貸切バスが並んだ時や台数運行で混在したとき、乗客からするとモノコックボディはいかにも古く見えてしまう。
そこで、まだ年式の新しいモノコックボディのバスを“スケルトンに見せる”改造が行われた。
(記事の内容は、2024年1月現在のものです)
執筆・写真/鈴木文彦(交通ジャーナリスト)
※2024年1月発売《バスマガジンvol.123》『写真から紐解く日本のバスの歴史』より
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