【バス運転士不足問題】連節車ばかりでなく二階建て路線バスを導入しても良い時期なのでは?

■ダブルデッカー路線車の問題点

香港ディズニーランド行きのダブルデッカー路線バス停留所案内
香港ディズニーランド行きのダブルデッカー路線バス停留所案内

 いいことづくめのダブルデッカー車だが、1つだけ問題がある。乗降に時間がかかりすぎるということだ。香港では走行中でも降車バス停が近づけば階段を下りて中扉付近に行く人もある。それでも多くの乗客は停車後に2階席から1階に階段を下りて中扉から降車するのにで時間がかかる。

ピークと英語表記されるかつての英領時代の避暑地まで登山するダブルデッカー路線バス
ピークと英語表記されるかつての英領時代の避暑地まで登山するダブルデッカー路線バス

 運転席にはモニターが設置されていて、乗客の動向は運転士が監視しているが停留所に1分以上停車していることは珍しくない。この時間は日本であればダイヤを組むうえでネックになる。

■遅いことを受け入れる慣れが必要?

香港でもバス運転士不足?免許持ち条件で残業とボーナスを含めた月給の平均は円換算で452500円!(2019年当時の車内募集広告)
香港でもバス運転士不足?免許持ち条件で残業とボーナスを含めた月給の平均は円換算で452500円!(2019年当時の車内募集広告)

 しかし、これもダブルデッカー車で運行する便のダイヤをゆったり目に設定して、時間がかかることに慣れてもらうことにより日本でも導入可能であると考えられる。

 観光地も乗客も多い地域で乗降に時間はかかるものなのは通常タイプの路線バスでも同じで、通勤路線でもラッシュ時には駅やターミナルバス停での乗降には時間がかかる。それがデイタイムでも同様の時間がかかるというだけだ。

 運転士も乗客も乗降に時間がかかることを受け入れて、大量輸送ができるダブルデッカー車を路線バスに導入することも検討すべき時期に来ているのかもしれない。時間がかかり遅れるイメージがある路線バスだが、路線がなくなってしまうよりはマシだ。

 もっとも、これで根本的な解決になるわけではないが、一度なくなった路線が復活するのは難しく、沿線住民の足を守る意味でも今すぐできる対策として検討の余地はあるだろう。

【画像ギャラリー】【バス運転士不足問題】連節車だけではない二階建て路線バスを導入しても良い時期なのでは?(10枚)画像ギャラリー

最新号

【6月20日発売】巻頭特集は「旭川電気軌道」と「ふらのバス」のダブル事業者!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン125号!!

【6月20日発売】巻頭特集は「旭川電気軌道」と「ふらのバス」のダブル事業者!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン125号!!

【6月20日発売】巻頭特集は「旭川電気軌道」と「ふらのバス」のダブル事業者!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン125号!!