■ダブルデッカー路線車の問題点
いいことづくめのダブルデッカー車だが、1つだけ問題がある。乗降に時間がかかりすぎるということだ。香港では走行中でも降車バス停が近づけば階段を下りて中扉付近に行く人もある。それでも多くの乗客は停車後に2階席から1階に階段を下りて中扉から降車するのにで時間がかかる。
運転席にはモニターが設置されていて、乗客の動向は運転士が監視しているが停留所に1分以上停車していることは珍しくない。この時間は日本であればダイヤを組むうえでネックになる。
■遅いことを受け入れる慣れが必要?
しかし、これもダブルデッカー車で運行する便のダイヤをゆったり目に設定して、時間がかかることに慣れてもらうことにより日本でも導入可能であると考えられる。
観光地も乗客も多い地域で乗降に時間はかかるものなのは通常タイプの路線バスでも同じで、通勤路線でもラッシュ時には駅やターミナルバス停での乗降には時間がかかる。それがデイタイムでも同様の時間がかかるというだけだ。
運転士も乗客も乗降に時間がかかることを受け入れて、大量輸送ができるダブルデッカー車を路線バスに導入することも検討すべき時期に来ているのかもしれない。時間がかかり遅れるイメージがある路線バスだが、路線がなくなってしまうよりはマシだ。
もっとも、これで根本的な解決になるわけではないが、一度なくなった路線が復活するのは難しく、沿線住民の足を守る意味でも今すぐできる対策として検討の余地はあるだろう。
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