■正確な値は出せないけれど……
では、定置燃費の値を、最近の測定方法に近い値に置き換えたらどうなるだろうか。ザックリとした数値しか出せないものの、「良くて6割」が丁度いい着地点らしい。それを踏まえて定置燃費×0.6で計算し直した場合、以下のように変わる。
【約半世紀前のバス車両の燃費・改】
(1)三菱M(A)R470(10.5mクラス・路線車):3km/l
(2)日野RD100(10mクラス・路線車):2.9km/l
(3)いすゞBXD30(8.3m・ボンネット路線車):4km/l
(4)いすゞBA30(9.6m・路線車):4km/l
(5)三菱B906R(12mクラス・高速車):1.9km/l
(6)日野RV100-P(11mクラス・高速車):2.9km/l
この中で、差し引いてもリッター4km出ているものは、まだ少々怪しい気がしなくもないが、その他は概ね2〜3km台になり、何となく古いディーゼル車なりの(極悪系な)燃費、といった雰囲気を感じる。
あくまで感覚的ながら、現行車は昔のバスよりも、リッターあたり+2km以上は走るようだ。
半世紀で2kmしか変わっていない、と言えばそうかも知れない。とはいえ最新のディーゼル車は、マフラー付いているのか? と思わせる勢いの爆音を立てたり、蒸気機関車も震え上がるほどの黒煙を噴きまくることもない。
燃費のほか排出ガス量や騒音、より少ない排気量で馬力が出せるようになった等々、総合的に見れば、大型車のディーゼルエンジンの性能は、長い歴史を歩んできた分だけ、昔に比べて劇的に向上している、と思っておいて間違いなさそうだ。
【画像ギャラリー】1960年代と最近の路線バス車両(7枚)画像ギャラリー
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