■新しそうで優に古株
ではどのブルーリボンシティが、いそうでいないのか……ごくノーマルなディーゼル仕様車だ。ハイブリッドとは対照的に、探そうとすると中々出会えないのが、ノーマルのブルーリボンシティだったりする。
ノーマル仕様だけレアキャラ化しているそのカラクリは、ブルーリボンシティの製造終了時期を見れば何となく察せる。2010年代中頃まで作られていたハイブリッド仕様に対し、ディーゼル車のほうは2005年までだった。
ハイブリッドのほうが都会で現役なせいか、まだまだ新しそうなバスに見えて、ディーゼル車は最終生産から既に20年経っており、優に古株なのだ。
首都圏をはじめ大都会の大手バス事業者が、車両を20年使うことは珍しいケースで、大抵はその前に引退させてしまう。
となれば、既にディーゼル仕様のブルーリボンシティの大多数が都会から姿を消していても、時期的にはおかしくない話、ということになる。
■フラットな屋根に刮目
地方都市へ行くと、生え抜きの車/大都会から来た再就職組を含め、ディーゼル仕様のブルーリボンシティが今も頑張っている様子をたまに見かける。
とはいえ、本当に「たまに」であって、他の古めな車種と比べても遭遇率が低い印象は否めず、いずれにせよ“レアな車”としての地盤を手堅く固め続けているのでは? と邪推してしまう。
ディーゼルでノーマル仕様のブルーリボンシティには、顔のほか屋根にも特徴が見られる。ハイブリッド仕様が物凄くゴツゴツしているのに対して、ディーゼル車は極端なほど凹凸感が少なく、同型車種とは思えないほどのギャップが見どころ。
屋根に載っているクーラーも小さめなタイプが主流で、ものによっては突起物が何もない完全フラットな屋根を持つブルーリボンシティも存在する。
滑らかな顔つきと屋根のスタイルで個性十分、堅調に進めば車齢30年クラスのネオクラシック車のようなレジェンドへと姿を変えていくであろう、日野ブルーリボンシティの動向にますます注目していきたい。
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