バスの拠点施設「バスセンター」! バスターミナルと何が違うの?

■強いて言うならこの違い!?

 設備面ではバスターミナルもバスセンターも大体同じと思って良さそうだ。では、なぜターミナルではなくセンターと呼んで区別を付けているのか、ルーツを辿ろうと昔の文献を漁ってみたところ、目を引く1冊があった。

日田バスターミナル。昔は「日田バスセンター」と呼んでいたが、インバウンド対応を兼ねて近年バスターミナルに改称した珍しい例
日田バスターミナル。昔は「日田バスセンター」と呼んでいたが、インバウンド対応を兼ねて近年バスターミナルに改称した珍しい例

 日本ではごく初期にオープンした、当初からバスセンターを名乗る施設「広島バスセンター」についてを記した『おぼえがき:鉄道とバスセンター回想(大橋範吾 著 1971)』から一文を引用すると……

「なおバスターミナルの設立要綱でみた社名が、株式会社広島バスセンターに改称されたことには、あまり深い意味はなかった。将来これが普遍化し大衆によってよりよくなじませるためには、呼び名をバスセンターにした方が親しみ易いとされ、これに変更したまでである。(引用終わり)」

……とある。

 何らかの品やサービスが一箇所に集まった施設のことを「○○センター」と呼ぶ風潮は、かなり古い時代からあり、広島バスセンターが設立された1955年当時の時点で、親しみやすさを狙ったとあれば、「○○センター」は一般に浸透していた言い回しだったのが窺える。

島根県の津和野バスセンター
島根県の津和野バスセンター

 もしこの文献の一文を根拠にするなら、バスターミナルとバスセンターとで、商売に例えてある違いを一つ作れる。

・バスターミナル:業種
・バスセンター:屋号

である。

屋号的な使い方をしている例が豊橋駅前のバス乗り場。チケット売り場のことを「バスセンター」と称している
屋号的な使い方をしている例が豊橋駅前のバス乗り場。チケット売り場のことを「バスセンター」と称している
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