■今やすっかり味わい系ルートに
話の時系列を現代に戻すとして、2026年7月現在のダイヤを元に前述の児島〜宇野間のバスルートを紐解いてみよう。
先日現地へ様子を見に行ったところ、かつては時間を気にしなくて済むくらいの本数が出ていた児島〜宇野間も、今はなかなかどうして交通の細さ際立つ、味わい系のルートへと変わっているようだ。
最大のトピックとなるのが王子ヶ岳登山口での乗り継ぎ。王子ヶ岳〜宇野間の両備バス新道渋川・王子ヶ岳線が平日6本、土日祝3本かつ昼間の便は児島→宇野方向が1本のみ。
宇野→児島方向での昼間の便は新道渋川・王子ヶ岳線ではなく、玉野市コミュニティバス「シーバス渋川線」の利用になり少々ややこしい。バスの見た目的には同じ両備バスの大型路線車が使われている。
土日祝には児島〜宇野間の直通便が追加で1往復設定されているとはいえ、いずれにせよ昼間に動くことが中心の観光利用となると極細感は否めず、ちゃんと狙ってから向かうのがオススメ。
■乗り継ぎ間に合うの?
行く前に時刻表を見て気になったのが、やはり王子ヶ岳登山口。昼間の便を利用するとして、乗ってきたバスの到着時刻と乗り継ぐバスの出発時刻がまったく同じ、猶予ゼロ分なのだ。
時刻表には接続ありの注釈が付いているけれど、これ置いて行かれたりしない? と内心ヒヤヒヤしながらバスに揺られていたが、王子ヶ岳登山口に着いてみると、停留所がセミロータリー式で、乗ってきたバスの後ろに乗り継ぐバスが必ず来るように調整されていた。
乗ってきたバスがロータリー上で前を塞いでフタする形になり、これなら乗り継ぐバスが先に出ていくことは物理的にも不可能なため、確実な乗り換えが確保されている納得のカラクリだった。
JR児島駅〜王子ヶ岳登山口間9kmの所要時間は25分、運賃は290円。王子ヶ岳登山口〜宇野駅間11.7kmは23分で結び、運賃は450円。最短ルートを繋ぐだけあってダイヤ通りなら全行程50分を切る。
短めなバス旅に収まるとはいえ、倉敷市内の街並みを通りつつ、瀬戸内海に寄せたオーシャンビュー街道を抜けていく車窓からの眺めはバラエティに富んでいて旅情タップリ。
訪問時は天気があまり良くなかったので、今度はよく晴れた日に児島〜宇野間をバスで移動してみたいものだ。
【画像ギャラリー】下電バス/両備バスがまっすぐ繋ぐ児島〜宇野(13枚)画像ギャラリー


















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