以前に紹介した京成タウンバス新小52系統の乗りバス記事(関連記事参照)に少し登場した葛飾区にある、かつて一世を風靡した有名キャラクターの公園を紹介しよう。
地域に根差した企業の公園に対する熱意が感じられ、自治体もそれに応えるように作られたようだ。一般的な区立公園だが、昔懐かしいキャラクターに会えるのでお勧めだ! もちろん新小52系統で行くのが便利だ。
文/写真:小野寺利右
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
昭和後期に大流行したキャラクター
葛飾区は23区の東部にある東京都特別区で、水元公園や帝釈天などの観光スポットが多い。有名キャラ公園に行くために新小62系統を乗り通さずに途中下車した。今回下車して散策したバス停は京成タウンバスの「上平井町」停留所だ。
バスに乗るために新小岩駅東北広場に向かう。東北広場は新小岩一帯の街作り計画の一環として、混雑する南口のバス乗り場が移動してきた。東北広場を使用する系統は京成バスと京成タウンバスで、主に区内や隣接区の綾瀬などに向かう路線が使用する。ちなみに新小岩駅は江戸川区役所の最寄り駅だが、駅は葛飾区だ。
この東北広場から発車する京成タウンバスの新小52系統「市川駅行き」に乗り目的地を目指す。駅から歩いて行けないことはないが、20分以上はかかるので迷わずバスを選択しよう。
副停留所名もついているバス停
その目的地とは、モンチッチ公園だ。まずは「そんなものは知らな~い」とおっしゃる若いお嬢さんにモンチッチというキャラクターについて紹介する。
モンチッチの誕生は1974年(昭和49年)で、葛飾区西新小岩にある株式会社セキグチのキャラクターだ。現在40歳代後半以上の方ならご存じだろうか。昭和後期に女児に愛されたキャラクターで多くのグッズが販売されていた。
この公園はその工場の跡地を葛飾区と協議し公園として整備したものである。2022年4月に公園を拡張し開園した。交通は新小52系統で上平井町停留所下車。バス停には「モンチッチ公園入口」という副停留所名が付けられているので間違うことはない。公園までの道順は電柱に記してあり、その通りに歩くと迷う事はない。
モンチッチ公園
道順に沿って歩いていくと、モンチッチ公園に到着した。大きな公園で普通の区立公園だが、あちこちにモンチッチがいる。敷地の脇辺りにモンチッチゾーンというスペースがあり、このゾーンがモンチッチの世界観を表現した場所のようだ。モンチッチゾーンは開園時間が決められているので訪れる際は注意が必要だ。
公園を訪れてみて感じたのは、地域に根差していることだ。企業の精神もそうだが、自治体も一帯となって地域に貢献するとの想いが伝わってくる。このような例は各地にあるだろうが、公園に限らず地域と一体となった住み心地の良い街作りは自治体にとっても今後の課題だろう。
昨今、若い方の中では昭和レトロブームらしいが、実際にモンチッチを見て触った世代にとっては懐かしさしかないのだが、もしかしたら現役の女子が見たら目新しさからブーム再来になるかもしれない?
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