最近の高速道路サービスエリアはショッピングモールのように買い物やグルメなどで楽しめるように進化している。また一般道からアクセスできるように整備されたものもあり、気軽にサービスエリアへ行くことができる。メロンパンで有名な海老名SAには路線バスで行くことが可能だが、巷にあふれる交通機関の情報に違和感を覚え現地取材で確認してみた。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■まずは海老名駅を目指す!!
取材日は週末の朝で出発地は新宿だ。小田急線に乗り海老名へと向かう。調べてみるとちょうどロマンスカーに乗車できそうだったので切符を購入した。GSEと呼ばれる新型の赤いロマンスカーで、両先頭に展望室のある人気の車両だ。さすがにそこは売り切れていたが、その後ろ辺りに空席があったので乗車した。
新宿を出発したロマンスカーは高層ビル群を離れ住宅地、そして緑広がる郊外へ走り抜けていく。海老名までは37分の乗車だ。 海老名駅は小田急線のほか、相模鉄道線も乗り入れるターミナルである。
相鉄線はJRとの相互乗り入れを果たし、2023年3月からは東急線との相互乗り入れも開始し、横浜や渋谷への利便性が向上した。駅の東口には大きな商業施設が建ち、とても便利なようにみえた。
東口からバスに乗車するのだが、まだ時間があるので西口へ足を向けた。海老名駅の西口には小田急電鉄の鉄道博物館施設である「ロマンスカーミュージアム」がある。
こちらはこれまでの小田急電鉄の歴史や巨大なジオラマ、海老名駅を一望できるテラスなどがあるが、なんといってもメインは往年の歴代ロマンスカーの実車が展示されているということだろう。
ずらりと並んだロマンスカーの姿は圧巻である。これまでのロマンスカーを知る鉄道マニアの方も、初めて見る方にもオススメの施設であるのでぜひ訪れていただきたい。
■海老名市コミュニティバスで直行
そして再びの海老名駅バスターミナルである。ここからは海老名市のコミュニティバス、大谷・杉久保ルートに乗車する。海老名市のコミュニティバスは3路線あり相鉄バスが運行を担っている。
運賃は大人150円、小児(小学生以下)80円の均一運賃制だ。行き先がそうであるように大谷・杉久保ルートは「海老名サービスエリア」行きであり、バスで高速道路のサービスエリアへ一般道路から行くことができるのである。
多くの乗客を乗せたバスは海老名駅を出発した。途中で総合病院や市役所、住宅地を走るバスは約30分で終点の海老名サービスエリアに到着した。高速道路でなので上り線・下り線と分かれているが、このバスはどちらにも停車するので便利だ。今回は下り線のサービスエリアで降車した。
コミュニティバスのバス停は一般道からサービスエリアを利用できる「ふらっとパーク」の敷地内にあり、駐車場の片隅にバスの停車スペースが設けられている。塀の向こうはもう海老名サービスエリアなので至近だ。
筆者も早速サービスエリア敷地内へ入った。週末の下り線ということもあり、施設内はとても混雑していた。そして海老名サービスエリアの名物といえばメロンパンというのはもうご存知だろう。
ここにあるメロンパン「ぽるとがる」は全国区の知名度で、過去にはその売上げでギネス記録(48時間で販売したメロンパンの数27,503個)を達成しているほどだ。
筆者も以前に高速道路を走行中に立ち寄った際に食べたことがあるが、ここでしか食べることのできない味ということで、またいつか買いに行きたいと楽しみにしていた。
一応、店内には他のパンもあるのだが、販売スペースのほとんどがメロンパンで占められている。それが目的の一つでもあったので大量に購入した。
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