冬の季節は冬眠すると言われている熊だが、昨今は各地で出没が相次いだ。山にエサが少ない等の理由で人間が住む領域に現れるなど大きなニュースになっている。しかし観光地にもクマが、しかも出没ではなくいつでも見れるということで、一体どういうことなのか現地に向かった。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■富士急行とコラボ
筆者が降り立ったのは山梨県富士吉田市にある富士山駅である。富士山駅は富士急行線の駅であり、その名の通り富士山を望むことが可能で、ホームや建物屋上の展望デッキに行けば雄大な姿を見ることができる。この日は天気がよく快晴のもと素晴らしい富士山を見ることができた。
駅前のバス乗り場からは、到着した観光客や都心へ戻る人が多く並んでいた。行き先が多く、それだけ各社のバスが次々とやってくる。中にはラッピングバスもあり、とてもカラフルだ。大型高速車だけではなく、小型のラッピングバスがやってきた。これが今回紹介したい富士急ハイランドエリア巡回バスである。
同エリアには富士急グループの施設が多く立地している。遊園地の富士急ハイランドにはじまり、フジヤマミュージアム、ふじやま温泉、富士山ステーションホテルなどだ。そしてそれら施設に富士山駅、富士急ハイランド駅、河口湖駅を巡回するのがこのバスである。
現在は富士急行とリラックマがコラボレーションし、エリア内でいろいろなイベントが開催されている。同時に巡回バスもかわいくラッピングされて運行しているというのが、いつでも会えるクマのバスの種明かしだ。
■ただってマジ?
早速乗車してみると、車内にはリラックマのポスターが飾られ、コラボレーションを楽しみにしていたファンにはたまらないお出迎えだ。また運転席横には乗車記念のポストカードが置かれている。ただし、通常は運賃箱が設置されている場所にそれが見当たらない。それもそのはずで、運賃無料なのだ。
無料とはありがたいバスだが、利用には注意を要する。このバスはあくまでも富士急の施設を利用するため移動する手段として提供されている。よってそれ以外の施設利用のためや、巡回場所として富士急行の富士山駅、富士急ハイランド駅、河口湖駅にも立ち寄るが、それら駅間移動のために乗車することはできない。
筆者が乗車した日も多くの利用者の乗客で混雑していたが、無料提供されているバスだけにルールは守りたい。
■スタンプラリーに挑戦!
そしてコラボレーションの1つとして、河口湖エリアの富士急グループの施設4箇所を回るスタンプラリーが開催されているので、巡回バスを利用した。スタンプは富士山駅、ハイランドリゾートホテル&スパ、ふじやま温泉、フジヤマミュージアムの4ヵ所に設置されている。
スタンプラリーに必要な台紙はそれぞれのスタンプ台近くに設置されているのでどこからでもスタート可能だ。
まず向かったのはハイランドリゾートホテル&スパ。ここには、ふじやま温泉やフジヤマミュージアムも隣接しており、一気にスタンプを集めることが可能だ。連絡通路で移動しているとバスがやってくるのを見かけた。
アップダウンの激しい坂道を行き来するリラックマバスはとてもかわいい。また遠くに富士山を望むことができ、同時にフレームに収めることができた。
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