■バスに関心は持ってもらえただろうか?
今回は松阪市で実施された路線バス運賃無料デーをレポートした。3度目となった今年はバス乗り場にも各所に告知がされていて運賃無料デーを楽しむために利用している人もいたようだ。利用の形はさまざまだが基本的なバスの乗り方から、どこかへ出かけるという体験まで1人でも多くの人が参加していればよかったと感じる。
松阪市に限った話ではないが、自治体が運行するコミュニティバスは企業や個人の協賛により運行されており地域負担という形だ。みんなが利用しないと路線の維持は難しい。こういった取り組みについて理解してもらうためにも、バスに乗車して考えてもらえれば話題や関心が集まるのだろう。
ちなみに今年の運賃無料デーでは先日松阪市で話題になった国宝指定を受けた船形埴輪が展示されているはにわ館、そして発掘された宝塚古墳をこのコミュニティバス「鈴の音バス」で巡るツアーなどが開催された。
運賃無料をどう活用しようかと旅程を練るのもマニアとしては楽しみだが、モデルルートが提示されるのはバス利用促進という点において、有益な試みだっただろう。今後とも気軽に路線バスを利用して、普段気が付かないローカルポイントを目的地として楽しんでいただければ幸いである。
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