トヨタ新型コースターに初試乗!! 24年ぶりにフルモデルチェンジした

新コースターはコーナリング時の挙動が安定した

 さて、実際に新型コースターを走らせみる。最初に感じたのが騒音と振動の明らかな減少だ。

 キャリーオーバーとはいえ、フロアから下の部分を見直し、フレームやサスペンションの強化、改良を徹底した効果だろう。特に客席での乗り心地が良くなっているのは高く評価したい。

 ステアリングを握ってみると、僅かながら前モデルより加速感が遅いような印象を受けた。とはいえ、試乗会で新旧を乗り比べてわかる程度の差であり、新型だけの走行では感じないレベルだと思う。

 それより特筆すべきはハンドリング性能の向上である。60㎞/h程度でコーナーに進入すると、前モデルはフロントがアウト側に僅かに逃げるような挙動を見せたが、新型はその動きがなく安定した姿勢で駆け抜けていった。

 前モデルでリアのみに設置していたスタビライザーを、新型ではフロントにも追加している。開発陣によると、前モデルではフロントが捻れてから、遅れてリアが捻れたが、新型はフロントとリアが同時に捻れる現象となり、コーナリング時の安定につながっているという。

 スタビライザーの効果絶大である。さらにサスペンションでも減衰力やバネレートが見直されており、軽快なフットワークを実現している。

 “マイクロバスの乗り心地がいまいち”と不満だった一般ユーザーの方も、新型コースターなら進化の度合いをしっかり感じてもらえる仕上がりになっていると思う。

客席での乗り心地のよさが格段に向上している。騒音も先代より抑えられている
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6AT仕様のインパネ。5速マニュアル車もラインアップする
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