バスでカーフェリーに!? 北海道旅行の通すぎる技

(2)小樽フェリーターミナル

 世界的に有名な北海道の観光スポット・小樽にもフェリーターミナルがある。舞鶴〜小樽と新潟〜小樽が最近の主な航路だ。

 曜日によって運航のない日もあるが、各航路とも1日1往復。入出港間際以外の時間帯にターミナルを利用する一般の需要が少ないため、バスもカーフェリーの乗下船に合わせたダイヤ設定になっている。

 JR小樽駅からバスでターミナルへ向かうには、北海道中央バス ぱるて築港線「新日本海フェリー」行きを利用する。新潟行き出航日が15:29、舞鶴行き出航日は21:00に小樽駅前ターミナルを出発する。

小樽市内を走る北海道中央バスの路線車
小樽市内を走る北海道中央バスの路線車

 所要時間約30分、運賃240円だ。フェリーターミナル到着後、新潟行き約1時間、舞鶴行き約2時間の待ち時間があり、乗船手続きやお土産品の物色に充てられる。

 一方でフェリー下船後に小樽方面へ向かう場合、新潟航路のほうは到着が4:30と早朝のため対応していない。

 20:45に小樽へ着く舞鶴航路に合わせたバスは設定されているが、利用するにはフェリー乗船中に船内の案内窓口でバス乗車希望の旨を伝えておく必要がある。

 この小樽駅方面へのバス路線、乗車希望のない時はJR小樽築港駅すぐそばの「ぱるて築港」停留所が始発になる、ちょっと変わったシステムが採られている。

 フェリーターミナル21:30発と、45分ほど待ち時間が生じる。接続をタイトにしていないのは、諸条件が重なって下船まで時間を要したり、海況の影響でフェリーが遅延した際、バスを逃してしまうリスクを軽減するためと思われる。

 ちなみに小樽フェリーターミナルまでは、小樽駅から約2.7km、小樽築港駅からだと約1.8kmと、春〜秋にかけての日中なら歩けない距離でもない。

 北海道の中・長距離カーフェリー発着場には、このほか苫小牧西港と苫小牧東港がある。そちらはまた次の機会に。

【画像ギャラリー】路線バスでアクセス可能!! 函館・小樽FT(6枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。