京成バスグループ14社は6-12歳の小学生向け乗り放題定期券「こどもんどころパス」を7月20から発売している。驚異の価格と通用範囲がとてもうらやましいパスだ。内容を見てみよう。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
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たったの1000円で1か月乗り放題?
「こどもんどころパス」は、京成グループ14社の路線バスが乗り放題で、対象は小学生のみ、価格は1000円の定期券だ。しかも通用期間は8月1日から8月31日までの1か月間。つまり1カ月全線定期券が1000円という超破格なお値段だ。7月20日からグループ14社の営業所・定期券発売所で発売する。
乗車できる会社や営業所を挙げてみると、とんでもなく広範囲なことがわかる。まずは京成バスだ。江戸川営業所・金町営業所・松戸営業所・市川営業所・新都心営業所・千葉営業所・長沼営業所の7営業所管内のすべての路線バスに有効だ。
グループ会社としては、船橋新京成バス・松戸新京成バス・千葉中央バス・千葉海浜交通・千葉内陸バス・東京ベイシティ交通・ちばフラワーバス・ちばレインボーバス・ちばシティバス・ちばグリーンバス・京成タウンバス・京成トランジットバス・京成バスシステムの13社の路線バスが乗り放題だ。
当然ながら京成電車には乗車できずバスのみ有効だが、日の長い夏休みなので、時間はかかるがバスだけで冒険旅行をするのも良い経験だろう。東京都東部の江戸川区・葛飾区あたりから千葉県は東金・成東方面までこのパスでカバーする。
大人用も欲しいが……「小学生の強い味方」なので!!
子供に同行名目で土日だけでも大人向けのパスも発売してほしいものだが、そうなるとバスファンの大人に「子供が同行」する形になる。このパスのキャッチフレーズが「小学生の強い味方」なので大人は我慢して、せめてちびっこたちにはこのパスで毎日好きなところに行ってバス旅を満喫してほしいものだ。
「こどもんどころが目に入らぬかー!」と遊びながら楽しむ姿が目に浮かぶ。ただし1か月間有効なのだが毎日バス三昧ではなく、宿題だけは忘れずに楽しく過ごして夏休みの思い出を作ってほしい。