旧葛西橋バス停はあるけれども橋はない！
環七通りを左折、西に向けて葛西橋通りに入ると江戸川車庫前（江戸川営業所）を通過する。中川と荒川を葛西橋で一気に渡ると江戸川区から江東区に入り、すぐに右折して葛西橋通りに別れを告げ少しの間だけ北進する。旧葛西橋を再び西進するために左折すると清州橋通りだ。
この旧葛西橋というバス停付近に橋はない。現在の立派な葛西橋ができる前に旧葛西橋バス停から東に行ったところに古い橋があった名残だ。川沿いまで行けば旧葛西橋の江東区の史跡が残る。
清州橋通りを西進しているうちに南北を貫く大通りと何本も交差するので、そのような交差点は主要な乗り換え地となる。東京メトロ半蔵門線が合流すると（地下線なので実際に見えるわけではない）清澄白河駅前に到着する。都営大江戸線と半蔵門線が接続する。
往復の経路も休日の経路も違う！
隅田川を渡ると中央区に入る。新大橋通りにぶつかると清州橋通りは続くものの、車両通行止めの標識がありその以上は進めず左折する。ここからは西行きと東行きの経路が異なり、さらに休日は途中の経路を短絡するややこしい区間に入る。
実はここから先の清州橋通りは東向き一歩通行のために、西向き一方通行の人形町通りを走る。人形町三丁目で再び半蔵門線水天宮駅や都営浅草線・日比谷線人形町駅と、小伝馬町で日比谷線と接続しながら神田駅前に到着する。
以前は人をかき分けるようにして電気街口に付けていた！
神田駅前でJRや銀座線と接続すれば、須田町を経由して神田川を渡り秋葉原の電気街に出る。昔は駅の電気街口の目の前が終点だったが、現在は秋葉原駅を回りこむようにして駅前のバスターミナルに入る。
なお、葛西駅前駅行きは一方通行の関係で経路が異なり、神田駅前、岩本町駅前（都営新宿線接続）、馬喰町や東日本橋駅前（都営新宿線・都営浅草線・総武快速線接続）を経由して清州橋通りに入る経路を取る。
また休日は秋葉原の歩行者天国が経路上で影響するので、神田駅前を通らずショートカットする関係上、走行距離も所要時間も若干短くなる。
観光地を巡る路線でもないし、ほとんどの乗客が最寄り駅までの足として使う区間利用者の多い路線だが、全線にわたり乗車率の高い路線だ。
また時間はかかるが、秋葉原のど真ん中まで乗り入れてくれることから、江東区や江戸川区方面には便利な路線でもある。両端が鉄道に接続しているので気軽に乗りバスできる「秋26」系統を楽しんでみてはいかがだろうか。
※記事本文中の営業所と支所に関する記述のうち早稲田営業所青梅支所に加え、北営業所練馬支所も交通局直営でした。お詫びして訂正いたします。
