今年も夏の富士急ハイランド施設更新や新設の時期がやってきた。今年の目玉はなんと言っても「FUJIYAMAスライダー」だ。一般公開を前に行われた報道関係者向けのプレビューを取材したのでレポートする。写真がかなり多く画像ギャラリーに収録したので合わせてごらんいただきたい。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】富士急行観光のバスが来た!「夏の富士山めぐりプレスツアー」取材レポート(27枚)画像ギャラリー来た! これぞ“今のうちに乗っとけ”のレア車だ
報道関係者を乗せる貸切バスは富士急行東京本社横のバス駐車場から発車することが多い。ここは高速バスの待機所にもなっていて富士急バスのみならず契約している他社の高速車も見かける場所だ。
通常はバスタ新宿から山のように出ている高速バスを利用するが、報道関係者しか乗らないため大きな機材やシャッター音等の関係から貸し切りバスが用意される。
富士急グループなので当然ながら富士急のバスが用意されるのだが、今回は同社宣伝部から「もしかしたら富士急行観光が来るかもしれません」との情報に接していた。富士急行観光は東京都江戸川区に存在した貸切バスと高速バスを運行していたバス事業者だ。
しかしコロナ等のあおりを受けて東京都港区にあるフジエクスプレスと合併した。存続会社がフジエクスプレスだったので、富士急行観光に所属していたバスはすべてフジエクスプレス所属に変更になっているのだが、そもそも富士急グループのバスはデザインが同じなのでパッと見はよくわからない。
ということで、後方下部の事業者表示以外はそのままで走っている。よって以降に導入されるバスはすべてフジエクスプレス仕様になるので、現存している富士急行観光のバスはレアになるというわけだ。
今回やってきたのはフジエクスプレス(旧・富士急行観光)の日野セレガだ。
ここは芝桜の地では?「富士本栖湖リゾート」
最初に向かったのは春に芝桜まつり取材で行った会場だ。今年からは芝桜シーズン以外はレインボーカラーの花畑を造園し、通年入園ができるようになった。題して「富士本栖湖リゾート」虹の花まつりだ。
富士山はよく見えたが、我々のイメージする富士山は「頭を雲の上に出し~」で雪帽子をかぶっている姿だ。しかし夏は雪もなく天候の良い日は雲もなく、くっきり見えるので違和感を覚えるかもしれないが、夏富士にも見慣れていただきたい。
当地はリニューアルして建物が恒久的なものになり、レストランやお土産物店も充実している。名物になった各種コッペパンや桃をアレンジしたドリンクはフォトジェニックで美味しいので是非お試しを。
ちなみに記者のおススメは「溶岩からあげ」だ。決して焦げたのではなく美味しいので安心して食していただきたい。会場バスの便は近隣路線・高速線とも臨時便ではあるが今後は充実する予定なので、同社のホームページ等で運行の確認をしてからお出かけいただきたい。