この金網は必要なのか? FUJIYAMAスライダー
富士急ハイランドの今夏の目玉は「FUJIYAMAスライダー」だ。要するに滑り台なのだが規模が違う。富士急は副題として「キング・オブ・すべり台」とした。なんだか某夜行高速バスのようだが、地上55mの高さから120mの滑り台を滑走する。秒速6mなので時速換算すると「表定速度」は21km/h程度か。
プロテクターとヘルメットを装着し、エレベーターで展望台まで上がると、全面金網に囲まれたヤバそうな物々しい一角がある。ここには係員以外に入れるのは滑走する人だけ。待っている人は金網の外でこの時点で恐怖感がある。
スライダーはチューブ状になっているので先に行った人の「キャーとかギャー」とかいろいろな絶叫が上まで丸聞こえなのも、なかなかあおってくれる。今回は取材なので特別な許可のもとで金網の中に入れてもらい撮影した。
フエルト状の袋の中にくるぶし付近まで入ると、もう足は動かせないので足で止めることは不可能だ。よって係員が人の入った袋ごとシューターの中に人間を押し込んで落下させる。
約20秒のうち下のほうは上面がアクリルになっており、景色が見えるが見る余裕はあるかどうか。地上付近では傾斜が緩くなり袋の摩擦で自然にブレーキがかかり停止する仕組みになっている。かなり物々しいスライダーだが果たして絶叫度は?
回るわ 上がるわ 下がるわで……トンデミーナ
春にオープンしている回転系絶叫アトラクション「トンデミーナ」は、ピザーラとのコラボアトラクションで、施設の下にはちゃんとピザーラの店舗がある。50人乗りの円盤が回転しながら振り子のように前後に高く上がるものだが、乗車後すぐに「足元が抜ける」ので停止している状態で床が抜ける感覚はいかばかりか。
見ていると前後に振られるのは、今までもバイキングのような船型のものがあったが、回転しながらというのが心の準備ができず怖そうだ。また最初に抜けた底付近が最もスピードが速いところなので、地上に速度を増して落ちていく感覚も絶叫なのだろう。
ドリンクにも注目!
今年の夏は暑い!と毎年言ってるような気がするが、取材した日は東京でも摂氏35度。山梨でもゆうに30度オーバーという猛暑日。水分補給をしたいところだが、リサとガスパールタウンでは「フルーツフェスタ」が開催されており、この中からおススメのドリンクを紹介する。
まずは「激酸っぱいレモン」だ。レモンスカッシュのレモンいっぱい版で、飲んで酸っぱく、飲んだ後も酸っぱく、唾液が止まらない何とも疲れが吹き飛びそうな逸品。一気に飲むのは無理なので、エッフェル塔でも見ながらゆっくりと飲みたい。
生ピーチソーダは桃の果肉というか、食べてくれと言わんばかりの果実がゴロっと入った甘くてさわやかなソーダだ。最後まで桃の果汁感は失わず、しかしソーダというのがありがたい。
他にも桃のかき氷や、いちご&バナナスムージーなど女子向けのフォトジェニックなものもたくさんあり、周辺は撮影を意識しているオブジェや建造物があるのでファインダーをのぞきつつ、いい画を撮っていただきたい。
狙えばダブルデッカーで行くこともできる
富士急ハイランドへはバスタ新宿から多くの便が発着しているが、記者が貸切バスに戻る際に、ちょうど京王バスのスカニア・バンホールのダブルデッカー車・アストロメガが発車していくところだった。フジエクスプレスにも同型のダブルデッカー車があるので、予約の際に探せば見つかるだろう。
コロナの影響がいつまで続くかわからないが、再び大都市では動きにくい状況になるのかもしれない。首都圏近郊の富士山周辺でのプチリゾートは主に屋外で、それほど密にはならず安心して行けるお出かけ先なのかもしれない。
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