西鉄が1日乗り放題券を破格の100円で発売!? 東京と違う乗り方が衝撃

西鉄が1日乗り放題券を破格の100円で発売!? 東京と違う乗り方が衝撃

 西日本鉄道は、おでかけアプリ「my route」を活用した、春の福岡公共交通利用促進キャンペーンを実施しているが、第二弾として「新生活応援キャンペーン」を実施する。なんと福岡市内の1日乗車券が100円で買える破格のキャンペーンだ。内容を見てみよう。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧ください)

■福岡市内1日乗り放題で100円ポッキリ!

 西鉄では新生活が始まる4月に「新生活応援キャンペーン」を実施し、2023年4月1日(土)から 4月9日(日)までの期間限定で『西鉄バス 福岡市内 1日フリー乗車券』を通常より約9割引となる100円で販売する。

 対象のチケットは、福岡市内1日フリー乗車券(デジタル)で、紙券は対象外。24時間券ではないので、各日の始発から最終バスまで利用可能だ。利用可能期間も発売期間と同じ。販売はマルチモーダルモビリティサービス「my route」内のみなので、アプリをインストールしてから購入をする。

 西鉄のデジタル乗車券は北九州市内版を利用したことがあるが、アプリ内からクレジットカード(デビットカード可)でオンライン購入するので、いつでも使いたいときに購入が可能。

 購入しても明示的にボタンを押して使用開始するまではチケット画面が表示されないので、実質的に前売りにも対応していると言える。

■偽造はさせん!! 防止策は万全の体制

 購入後はメールで購入履歴と領収書ファイルが添付で送られてくるので、確認もしやすく便利。そして乗車時には整理券を取って、降車時にチケット画面を運転士に見せる。偽造や不正防止のためにチケット画面はアニメーションが入り常に動きがあるのでスクショでの使用は不可能。

 また有効期限は定期券のように表示されているが、減算時計で残りの有効時間がリアルタイムで動く。よって、こちらの動きでも運転士が正規のチケット画面かどうかが容易に確認できるようになっている。

 福岡市内の場合は北九州市内よりも都市高速路線が格段に多く、比較的長距離を走ることから、沿線住民には通勤・通学の他、お買い物や通院の足として利用が多い。郊外から都心に直接乗り入れることから乗り換えなしで天神や博多に直接入れるのが西鉄の特徴だ。

■なんといっても乗りバスにうってつけなのだ!!

 100円で発売される期間は短いが、市内バスに乗りバスすのであれば、これほどお得な乗車券はない。機会損失とまでは言わないが、ラッシュ時を避けて乗りバスに使えば、都心部の渋滞はあるものの快適なバス旅が楽しめるだろう。

 ただし天神や博多は路線バスの乗り場がとても多く、行先によりバス停が離れていることもあるのでよく確認しておいた方が良い。

 また福岡の特徴として、ターミナルとなる停留所では博多バスターミナル構内のように1台しか停車しないバス停をのぞいて、複数台のバスが一度に並んでくることがよくある。

 この際にバスが停車して運転士が扉扱いをしたところが「バス停」なので、基本的にバス停に並ぶことはなく目的のバスが来たら中ドアに向かって突進するのが「流儀」だ。東京のようにバス停でキチンと並んで待ち、バスも複数台並んでいても1台ずつバス停にきっちり停車するとは限らない。

 他の地域から来る人にはカルチャーショックかもしれないが、そういうことも込みで100円で福岡市内の乗りバスを楽しんでいただきたい。

【画像ギャラリー】土井営業所の路線バスたち(6枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。