新宿駅西口と東京都庁を結ぶ都営バスと京王バスの共同運行路線バスである「C・H01系統」が、2024年4月1日から都営単独路線になる。これにより土休日の運行がなくなる。発表の詳細を見てみよう。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■結構便利な路線バス
新宿には西口のバスターミナルをはじめ、多くの高速バスが発着するバスタ新宿(所在地は渋谷区)、駅周辺の路上バス停を含めると非常に多くの乗降場所がある。
新宿駅西口の構内にまで乗り入れる唯一の路線であるCH01系統は、トンネルを抜けてダイレクトに都庁を結ぶ便利な路線だ。現在では大江戸線に都庁前駅があることや、新宿から徒歩で行けない距離ではないということもあり、それほど多くの利用があるわけではない。
CH01系統は京王バスと都営バスが共同運行しているが、2024年4月1日から都営バス単独路線になる。これにより定期券や乗車券類の取り扱いが一部変更になる。
■交通局の発表原文
C・H01系統につきましては、東京都交通局と京王バス株式会社とで共同運行してまいりましたが、令和6年4月1日(月)から、すべてのバスを東京都交通局が運行することになりました。ご利用のお客様には、何卒、ご理解を賜りますとともに、今後ともC・H01系統をご利用くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
「京王バスの定期券・乗車券の取り扱いについて」現在、京王バスでのみ利用できる次の定期券・乗車券は、4月1日以降、C・H01系統ではご利用いただけません。 【ご利用いただけない乗車券】 京王バス定期券、京王バス一日乗車券、京王バス回数券等の京王バス発行乗車券 ※ 京王バスの定期券については、京王バスにて払い戻しを行います。払い戻しについてご希望の方は京王バスまでお問い合わせください。
「ダイヤ改正の実施について」4月1日以降、C・H01系統ではダイヤ改正を実施いたします。各停留所の時刻表など詳細は、後日改めてホームページ等でお知らせいたします。また今回のダイヤ改正により、C・H01系統は、平日のみ運行いたします。土曜日・休日は運行いたしませんので、ご注意ください。
■休日の観光目的は大江戸線で?
都庁には無料の展望室や観光情報を発信するコーナーがあり、観光スポットとしても機能しているが、土休日の運転がなくなることで、都庁への主要なアクセスは大江戸線か徒歩になるだろう。
京王バスの撤退という理由による大幅な変更だが、昨今の運転士不足や2024年問題で地方に限らず、首都圏の大手バス会社でも路線撤退が現実のものになってきていることの表れなのだろうか。バス業界は厳しい新年度を迎えそうだ。
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