西鉄バスグループでは、長期休暇期間限定で実施している小学生対象の「こども50円バス」を、4月13日(土)以降、全ての土曜・日曜・祝日に拡大する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■通年の土休日で実施
「こども50円バス」は、2021年12月よりスタートした、小学生対象の運賃割引サービスだ。ゴールデンウィークや夏休みなどの期間、西鉄バスグループの路線バス全線が1乗車50円で利用できる。今回の実施日拡大により、年間約170日が本サービスの対象になる。
西鉄では本サービスが家族や友達とのお出かけ機会の創出や、こどもたちの公共交通利用促進に繋がることを見込む。同社では今後も、魅力ある商品やサービスの提供を通じて「にしてつバスファン」づくりに努めたい考え。
■「こども50円バス」 土日祝への拡大実施概要
開始日は2024年4月13日(土)で、同日以降は全ての土曜・日曜・祝日で適用する。なお、3月23日(土)~4月7日(日)は春休み期間として毎日実施する。今度の長期休暇期間の実施日については、西鉄グループホームページで発表する予定。
実施内容の詳細については次の通り。対象期間中、小学生は「1乗車50円」で西鉄バスグループの路線バス全線に乗車可能。運M珍の支払いは、現金またはnimocaが対象。障がい者割引等との併用は不可。
■nimocaの場合はポイントバック対応
具体的な利用方法は、現金の場合、乗車時に整理券を取り、降車時に運転士へ「小学生です」と申し出て運賃箱へ50円と整理券を入れればよい。nimocaの場合は、乗車時と降車時に読み取り部へタッチする。この際、バス降車時に通常運賃を引き去るが、翌月末までに50円との差額をポイントバックする。ポイントは駅窓口やポイント交換機などで電子マネーへ交換できる。
対象路線は、西鉄グループが運行する全ての路線バス(臨時バスを含む)と一部の特急バスで、高速バス等は対象外。ここでいう西鉄グループとは、西日本鉄道、西鉄バス北九州、西鉄バス久留米、西鉄バス佐賀、西鉄バス大牟田、西鉄バス筑豊、西鉄バス宗像、西鉄バス二日市、北九西鉄タクシーが運行する路線バスを指す。
■将来のバス利用者確保には有効か
長期休暇に限定して子供の運賃を大幅に割り引く、または無料にする施策は全国で行われているが、通年で実施するのは珍しい。バス路線維持のため昨今では運賃の値上げラッシュともいえる状況が続いているが、子供の運賃を大幅に下げることにより、家族での移動時に家計の負担が軽くなる効果が期待できる。
また、将来のバス利用者を確保するために子供のころから積極的にバスを利用してもらおうとするのは決して悪いことではない。西鉄の路線は最近減ったとはいえ、福岡県内に張り巡らされているので、うまく利用すれば子供の冒険バス旅も楽しめそうだ。
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