何かと話題の万博は4月13日の開幕から2ヶ月半が経過した。その間にもさまざまな問題や課題が発生し、少しずつフィードバックとアップデートを繰り返しながら変化している。アクセス手段においても然りである。今回は乗車ルールが変更された桜島駅万博シャトルバスに再び乗車したのでレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■朝のルールが変更された桜島駅ルート
桜島駅万博シャトルバスは、他のルートに比べて乗車時間が短いことや、便数がも多く西ゲートへ向かうのに便利なルートとして非常に多くの利用者がある。そのため出発側のJR桜島駅では長蛇の列ができ、乗車まで数時間という事態も発生した。
そのため混雑を解消すべく、5月30日からは始発~10時30分までの便について、乗車券を購入した人のみが乗車できるルールに変更された。それ以降の時間帯についてはこれまで通りその時間帯で乗車券を購入した人優先となり、予約なしの人も乗車できる。これによってどう混雑は変化したか、その辺りも気になっていた。
■アップデートされている!
JR桜島駅にやってきた。人の流れる方向に沿ってホームを歩いていくと万博用の臨時改札が見えてきた。改札を抜けるとすぐに案内の看板と係員が声で案内をしており8時、9時台の予約の人は右折、その時間以降の予約と予約なしの人は左折して駅前広場へ行くように案内を行っていた。
筆者は今回は9時台のチケットを持っていたため、右折してバス乗り場へと向かった。電車を降りた人は多かったがここを歩く人はそれほど多くは感じない。前回と同様に横断歩道を渡るとバスターミナルが見えてくる。整然と並べられたカラーコーンを見ると来場者の多さが予想できる。
以前はここのゲートで「KANSAI MaaS」というアプリでバスの決済を行っている場合は画面のチェックを、またクレジットカードや交通系ICカード、現金での支払いの場合はそれぞれの手続きを取っていたが、今の時間帯は「KANSAI MaaS」の予約・決済を済ませた人のみとなっているので、どのゲートでも画面の確認のみで通過できる。流れもスムーズだ。
■予約さえしていればスムーズに乗車できそう!
その先を進むとバス乗り場が見えてくる。以前はここに来ると到着したバスに乗る人の列と、誘導ポールで区切られた次のバスに乗る人の列が形成されていたが、今回はそういう人の列自体がなくなっていた。迷路のように作られた誘導路を歩いていくと、すぐにバスの前まで来ることができた。
先ほどまでいた人は先のバスに乗って出発しており、続けてやってきたバスにすぐ乗車することができた。バスターミナルのゲートからでも5分と経っておらず、実にスムーズに乗車することができた。またその乗り場も以前は3番までだったのが6番まで番号が振られており、バスターミナルからは出口が2ヶ所設けられ3台ずつ、合計6台が一斉に出発する様子が見られた。
以前よりも多くの来場者を運ぶことが出来るように変わっており、課題がフィードバックされているように感じられた。道路上も特に渋滞している場所もなく15分ほどで西ゲート前の夢洲第1交通ターミナルに到着した。
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