2023年6月15日(木)~6月18日(日)の4日間にわたり、「東京国際消防防災展2023」が東京ビッグサイトで開催された。大型車や消防車に興味のある一般の方も見に行かれたのではないだろうか。バスでもおなじみのあのメーカー製の大型車が消防車として活躍していたので車両を中心にレポートする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■コロナの影響を受けなかった?
「東京国際消防防災展2023」は、5年に1度開催される国内最大級の消防・防災に関する展示会だ。11回目となる今回は、325社・団体、1,652小間の出展となり、前回を上回る出展者だった。5年に1回しか開催されないので、前回の開催はコロナ前ということになり、行動制限も東京五輪の影響も受けなかった。
この展示会は過去に発生した災害を教訓とした災害対策及び多様化する災害リスクを周知し、都民等の防火防災意識及び行動力を向上させるとともに、セーフシティの実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的としており、国内外の消防・防災に関する最先端のサービスや製品が一堂に集結した。
会期中の主な展示内容として、「消火、救急、救助、避難・誘導」「防災・減災・災害対策」「情報システム、通信サービス」「その他、消防防災に関する製品・サービス」の4分野及び特別企画ゾーン「非常用電源ゾーン」の企業展示エリアと東京消防庁エリアに分類。
火災・災害から身を守るための最新の技術や注目の製品が展示されていた。また、主催者企画として米海軍日本管区司令部消防隊・自衛隊東京地方協力本部の展示もあったようだ。
■消防車と言えば?
消防用車両と一口に言っても、はしご車やポンプ車等、多岐にわたるがいずれもトラックベースだということは変わらない。日本で見る消防自動車は国内大型4メーカー製のトラックをベースとして消防装備を架装した車両がほとんどだった。
会場に入って展示車両を見てみると、確かに国内メーカーの車両が多かったのは事実だが、その中に最近見慣れた外国メーカーの車両が堂々とその威厳を放っていた。特に目立っていたのはスカニアだ。
現在、日本で新車のダブルデッカーのバスを導入しようと思えば、スカニア・バンホールのInterCityDDしかない。一般のトラックではもちろんスカニア製の車両は走っているが、消防車にも導入されていたとはおどろきだ。
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