車体右側横の荷台などに、社名を逆向きに書いた配送トラックが注目されて久しい。路線バスにも車体に事業者名を書く場合が多々見られるが、トラックのように右側だけ逆読み表記にしている事業者はあるだろうか。
文・写真:中山修一
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■関東地方のバスで逆読みかをチェック
逆読み表記は、最初に読む文字と、車両が前に進んだ時の向きを合わせるのが主な目的と言える。
横書き文字を右から読む習慣がほとんどない現代では、逆読み表記を全体で見るとかなり読みづらく、ちょっとヘンに感じるため、普通に左から読む横書きよりも印象に残りやすい。
逆読み表記は実質的に右側のみに盛り込む意匠であり、左側まで逆読みのケースは限りなくゼロに近い。ちなみに自動車のほか船舶でも船体右側に書かれた船名などを逆向きにする場合がある。
では、車体側面に社名が文字で書かれている路線バスのうち、左側は左読みであるのはともかくとして、右側を逆読み表記にしているバス事業者はどれくらいあるのか。関東地方の主な事業者15者(社)を例にチェックしてみよう。
■左読みと右読み、どっちが多数派?
【関東鉄道バス】
左「関東鉄道」/右「道鉄東関」
【国際興業バス】
左右とも「国際興業バス」・「KOKUSAI KOGYO BUS」
【東京都交通局】
左右とも「都営バス」
【西東京バス】
左「西東京バス」/右「スバ京東西」
【東武バス】
左右とも「東武バス」
【京王バス】
左右とも「KEIO BUS」または「KEIO」
【小田急バス】
左右とも「小田急バス」
【東急バス】
左「東急バス」/右「スバ急東」
【川崎市交通局】
左右とも「川崎市バス KAWASAKI CITY BUS」
【横浜市交通局】
左右とも「横浜市営」
【神奈川中央交通】
左「神奈川中央交通」/右「通交央中川奈神」
【相鉄バス】
左右とも「SOTETSU」・「相鉄バス」
【京浜急行バス】
左「京浜急行バス」/右「スバ行急浜京」
【江ノ電バス】
左右とも「江ノ電」・「江ノ電バス」
【箱根登山バス】
左右とも「箱根登山バス」
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