2024年の「はとバス二十歳(はたち)を祝う会」が開催される。従前ははとバス成人式として恒例行事とされていたが、18歳成人になり自治体の成人式行事も混乱しているが、同社では二十歳を祝福する行事として例年通り開催される予定だ。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■ガイドをガイドするガイドが乗務する?
はとバスでは、祝日にあたる成人の日よりひと足早く、「はとバス二十歳(はたち)を祝う会」を開催し、当該年に二十歳を迎え るバスガイド・整備士の門出を祝う。(写真はすべて2022年1月のもの・記者撮影)
今回二十歳を迎えるのは、2022年春に入社したバスガイド職2名と整備士2名の計4名だ。当日は、はとバス本社から艶やかな晴着姿を身にまとい、はとバス本社がある地元の大田区、磐井神社を参拝する。
毎年恒例行事として行われているが、ガイド職は当然ながら振袖の和服なので、ガイドの制服ではない。しかしはとバスの貸切車で移動し、ガイドはちゃんと乗務している。例年だと主役となる新成人(現在は二十歳を迎える社員)をガイドするのは、同社のベテランガイド、つまり先輩にあたる。
この先輩ガイドが、名ガイドっぷりを車内で発揮するのかどうかは分からないが、移動地ではちゃんとはとバスの旗を持ち誘導する。まさに先輩は若き後輩を見守るお姉さんとして、またはガイドの技を伝授する大先輩として乗務するのだ。
■定観専門会社ならではの事情
はとバス恒例の成人行事は、成人の日には行われない。必ずそれより前の平日に行われる。2024年は1月5日だ。はとバスは定期観光バスの専門会社なので、年末年始はもとより通常の土休日でも、はとバスに乗車する観光客は多く最近では平日でもインバウンド需要で稼働率は高い。
そのため、祝日である成人の日はフル稼働となる。よってガイド職の二十歳を祝っている暇はないのが実情だ。そこで一足お先に平日に貸切車を出して会社を挙げて祝った行事が恒例化したわけだ。
バスには全面ラッピングこそ施されていないが、窓ガラスに一目でわかるレタリングが施工されているので、もし運よく見かけた際には二十歳を迎えた将来のはとバスを担うバスガイドと整備士をお祝いしよう。
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