1月は初詣の時期であり、パワースポットに行く機会が多いだろう。バスマガジンなので「すべてバスで!」と言いたいが、そうもいかないので、ほかの交通機関で出雲大社(いずもおおやしろ)を訪ねてみた。後編の本稿では出雲市駅からの交通比較と周辺のスポットについて紹介する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■出雲市と出雲大社との位置関係
東京から夜行バスを利用せずにサンライズ出雲の寝台券を取った。さすがのバスマニアでも乗りバス目的ではなく観光目的の旅行であれば、ゆっくりとベッドで寝ておきたい願望からだ。しかし乗りバスであればスカニアを選択していたかもしれない。サンライズ出雲の寝台券を取る経緯は関連記事から前編をご覧いただきたい。
終点の出雲市駅で下車すると、出雲大社までの公共交通機関は大きく分けて2つある。駅前から一畑バスで向かう方法と、出雲市駅の隣に位置する一畑電鉄の電鉄出雲市駅から出雲大社前駅に向かう方法だ。
記者は往路に一畑バス、復路に一畑電鉄とした。理由は後述するが、どちらも首都圏のバスや電車のように便数が多いわけではないので、所用を済ませた後のダイヤに都合がよい交通機関を選択してもよいだろう。
荷物が多くコインロッカーに預ける場合は、駅の外からロッカーコーナーにアクセスできる。途中にコンビニがあり、コインロッカーの前に喫煙コーナーがある。タクシー利用の場合もコインロッカー前に乗り場がある。
電鉄出雲市駅へはJR改札から駅ビル内の土産物店舗の中を通って連絡している。帰りに購入するお土産品をあらかじめ物色しておくのはスマートな旅のコツだ。ただし一畑電鉄の発車時刻を把握してからにしよう。
■一畑バスで30分強
一畑バスで出雲大社に向かうが、実は電車でもバスでもおよそ30分かかる。電車の場合は乗り換えが必要で、少し遠回りになるが時間が正確な鉄道なので間違いはない。
一畑バスは出雲市駅前から約30分をかけて走り、正門前停留所で下車すると出雲大社の参道入口で降ろしてくれる。運賃は510円で、電車の場合は500円なので10円高いが、荷物を持った身で駅からの徒歩を考えると10円の差は決して高くない。一畑バスはICカード乗車券が使用できるので、乗車時と下車時にタッチすればよい。
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